「そろそろ改修工事をするべきかな?」と思ってはいても、分からないことや不安なことが多くなかなか重い腰が上がらない…
雨漏り等不具合があるわけでもないし、もう少し先にまた考えよう…
戸建てにお住まいの方の中には、そんな風に考えていらっしゃる方も少なくないでしょう。
しかし、建物の安全性を保つためには、定期的な診断とメンテナンスが必要不可欠です。
山陽工業では、ビルやマンション等比較的大きな建物から戸建てまで、施工箇所の大小問わず改修工事を承っています!
今回の記事では、「自宅で過ごす時間が増えて建物全体の劣化が気になってきたので、丸ごと直してほしい」と居住者様よりご依頼をいただいた戸建ての改修工事について、施工手順とご注意事項を工種ごとに詳しく解説しながらご紹介します。
戸建てに限らず、全ての建物は日々、紫外線や風雨・振動等により劣化しています。
そのため、建物の内部や高所等目に見えないところを含め、建物の安全性を欠く劣化が発生していないかどうか定期的に診断し、必要な箇所に必要なメンテナンスを行うことが重要です。
また、劣化が進行したり雨漏り等の不具合が発生する前に工事を行うことで、施工範囲を最小限に留めることができます。
そのため、劣化の進行や不具合が発生してから工事を行うよりも、工事の費用は少なく済みます。
人間の身体と同様に、建物も定期的に診断・ひどくなる前に処置することが重要です!
工事が必要だということは分かったけど、どこにどんな工事をすればいいの?
そんな疑問をお持ちの方も、ご安心ください!
山陽工業では、建物の調査・診断を無料で行っています。
年間450件以上の工事を請け負っている山陽工業には、長年の経験と豊富な知識を持つ一級建築施工管理技士、言わば『建物のプロ』が多数在籍しています。
お客様の建物を隅々まで調査し、建物はどのような状態か?工事が必要な箇所はどこか?どのような工事が最適か?について、写真付きの報告書とお見積を提示しながら詳しくご説明します。
では早速、具体的にどのような手順でどのような工事を行うのか、実際の施工写真と共に、工種ごとに詳しくご紹介します。
工種ごとのご注意事項についても記載してありますので、併せてご覧ください!
改修工事の実施が決定したら、工事に関する情報をお知らせします。
●工程表
お客様へ、各工事がいつからいつまで行われる予定かについて記載した工程表をお渡しします。
●近隣の方へのご挨拶
騒音・振動・におい等でご迷惑をおかけする近隣の方々へ、工事に関するお知らせを持参し、工事担当者が直接ご挨拶に伺います。
着工前の準備が整ったら、早速改修工事がスタートします。
初めに、上階等高い場所も安全に作業を行うために、足場を架設します。
また、足場にシートをかけて建物を覆うことで、工具落下・塗料飛散等による事故を防ぎます。
足場架設工事では、重くて大きな鉄パイプや枠を何本も組み立てます。周囲の安全を確保するために、作業中は警備員を配置します。
特に今回工事を行ったお宅は歩道沿いにあり、そのすぐ隣には交通量の多い車道があったため、建物や歩行者・車にぶつからないよう、細心の注意を払って作業を行いました。
●建物下部
●建物上部
建物の入り口付近の鉄パイプには、人が衝突してしまった際の衝撃を緩和するために、『パイプカバー』と呼ばれるクッション材を取り付けます。
足場架設工事に関するご注意!
・作業中、騒音や振動が発生します。
・シートがかかると、日光が遮断されお部屋が暗くなります。
・全ての階への出入りが可能になるため、必ず全てのカーテンを閉め、全ての窓・扉の施錠を行ってください。
作業するための足場が完成したら、建物の傷を補修する下地補修工事を行います。
補修漏れが発生しないよう、事前に補修が必要な箇所をマーキングしてから作業を開始します。
補修の方法は建物の状態によって様々です。
今回は、このお宅で行った欠損部分とひび割れ部分の補修についてご紹介します。
●欠損部分の補修
劣化や物の衝突等により欠けてしまった部分を補修します。
接着剤のような役割を果たすプライマーを塗布した後、モルタルで元の形状を再現します。
●ひび割れ部分の補修
劣化によりひびが入った部分を補修します。
『フィラー』と呼ばれる材料を擦りこみ、ひび割れ部分を埋めます。
下地補修工事に関するご注意!
・作業中、騒音・振動・粉塵が発生します。
シーリング材とは、部材と部材の継ぎ目を埋めて気密性を保持するための材料です。
劣化したシーリング材を撤去し、汚れないよう周囲を養生します。その後、プライマーを塗布し、シーリング材を充填してヘラで密着させます。
シーリング材が使われていない部分に、気密性向上のために新たにシーリング材を充填することもあります。
今回のお宅では、排気口カバーと外壁の継ぎ目をシーリング材で埋めました。
シーリング工事に関するご注意!
・シーリング材が完全に乾くまで3日程度かかります。その間、シーリング材には触れないようご注意ください。
綺麗に洗顔してから保湿やお化粧をするのと同様に、後に続く塗装工事と防水工事を確実に・美しく仕上げるために、高圧洗浄機を使って洗浄工事を行います。
今回のお宅では高圧洗浄機による洗浄のみ行いましたが、タイルやコンクリート等がある場合は、薬品を使って洗浄します。
洗浄工事に関するご注意!
・作業中、騒音が発生します。
・外壁全体に水をかけて洗浄するため、作業中はバルコニーの使用(洗濯物干し含む)ができなくなります。
・サッシ廻りから室内へ浸水する恐れがあります。窓を施錠し、サッシの下に雑巾等を敷いてください。
建物の印象を大きく左右する塗装工事を行います。
外壁や天井だけでなく、樋や排気口カバー等の鉄部も塗装するため、塗装工事の施工範囲は非常に広い(ほぼ建物全体!)です。
●外壁塗装
外壁塗装では、塗布するだけで小傷の補修ができる下塗り材を塗布した後、色のついた上塗り材を2回重ね塗りします。重ね塗りすることで、壁表面に厚い塗料の膜が形成され、強度を高めることができます。
●天井塗装
天井の塗装で使用する上塗り材は密着性が高いため、下塗り材は使用せず(※)に、上塗り材を2回塗り重ねます。
※塗膜が剥がれてしまっている等、施工箇所の劣化が激しい場合は、下塗り材を使用することもあります。
●鉄部塗装
鉄部塗装では、『ケレン』と呼ばれる作業でサビてしまっている部分を削り取ってから、サビ止め材⇒上塗り材1回目⇒上塗り材2回目の順に塗り重ねます。
サビ止め材を塗布することで、サビの再発を防ぐことができます。
塗装工事に関するご注意!
・作業中、塗料のにおいが発生します。
・塗料が完全に乾くまで12時間程度かかります。その間、塗装部分には触れないようご注意ください。
・塗料が飛散する恐れがあるため、作業中はバルコニーの使用(洗濯物干し含む)ができません。
・排気や排水が作業に影響するため、作業中は給湯器やエアコンの使用ができない可能性があります。
直射日光を浴び、雨に打たれ、風に吹かれ…毎日過酷な環境に耐えてくれている、屋根やバルコニー等の防水材を改修し、雨漏りを予防します。
使用する防水材によって、施工手順は異なります。
今回のお宅では、バルコニーには一般的なウレタンの防水材を使用しましたが、屋根は金属でできていたため、金属屋根に最も適した防水材を使用しました。
●屋根
ケレン作業で劣化した防水材を削り取った後、プライマー⇒防水材⇒仕上げ材1回目⇒仕上げ材2回目の順に塗布していきます。
また、今回のお宅の屋根は雨漏りの原因になりやすい凹凸が多かったため、防水材を塗布する前にシーリング材を充填しました。
●バルコニー
屋根と同様にケレン作業を行った後、プライマー⇒防水材1回目⇒防水材2回目⇒仕上げ材の順に塗布していきます。
防水工事に関するご注意!
・作業中、防水材のにおいが発生します。
・防水材が完全に乾くまで12時間程度かかります。その間、施工部分には触れないようご注意ください。
・防水材が飛散する恐れがあるため、バルコニーでの作業中は使用(洗濯物干し含む)ができません。
・排気や排水が作業に影響するため、作業中は給湯器やエアコンの使用ができない可能性があります。
建物を『直す』作業が完了したら、最後に建物全体を綺麗にクリーニングします。
クリーニング工事に関するご注意!
・窓付近での作業もあるため、窓を施錠し、カーテンを閉めてください。
全ての改修工事が完了したら、作業に使っていた足場を解体します。改修工事を行って生まれ変わった建物の全景は、足場解体後にやっとお披露目となります!
最後まで気を抜くことなく、安全に・慎重に作業を行います。
足場解体工事に関するご注意!
・作業中、騒音や振動が発生します。
改修工事前と後の写真を比較してみましょう。
外壁を明るい色で塗装したため、建物の印象が明るくなりました!
もちろん、これまで解説した通り、屋根やバルコニー・シーリング部分等もしっかり改修され、建物の安全性も向上しました。
これで、この先も安心して住み続けることができますね!
戸建てに長く住んでいると、外壁の汚れやひび割れ、バルコニーの防水材の剥がれ等、何となく気になる部分が少しずつ現れてくるものです。
先述した通り、建物の安全性を保つためには、雨漏り等の不具合が発生する前に適切な処置を行うことが重要です。
建物の調査・診断は無料で承っています。
建物が今どのような状態なのか調査してほしい!
どれくらい費用が掛かるのか、一番安く済む方法も知りたい!
そんなご相談も大歓迎です。
戸建ての気になる部分やお悩みの解決は、先延ばしにせず、ぜひ一度山陽工業へご相談ください!
なお、対応エリアは以下の通りです。
また、山陽工業では、工事中・工事完了後のあらゆるリスクに備えた補償・保証の体制を万全に整えてありますので、ご安心ください!
補償・保証については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
この記事を書いた人 山陽工業 かおり
・山陽工業で働く1児の母(2015年入社)
・「こんなこともやっているんだ!」と知っていただける、比較的小規模な工事や少し特殊な工事についての記事を主に投稿します。
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