カテゴリー
全てのブログ 小規模工事 工事の技術・知識 PickUp工事! コンクリート再生工事

建物の心臓!コンクリート基礎のひび割れはIPH工法で補修&補強

構造問わず、すべての建物の土台部分となっているコンクリート基礎。ひび割れが発生したまま放置すると、建物の安全性にも影響が出てしまうため非常に危険です!この記事では、コンクリート基礎の一般的なひび割れ補修方法と併せて、山陽工業でご提案が可能な特殊工法についても詳しくご紹介しています。

コンクリート基礎のひび割れ、放置はNG!!
(基礎クラックの写真)

構造問わず、すべての建物の土台部分となっているコンクリート基礎。改めて目にする機会はあまりないかもしれませんが、建物の心臓部分とも言えるほど、建物の安全性を維持する上で非常に重要な役割を担っています。

そんなコンクリート基礎に、上の写真のようなひび割れが発生していたら…。

「ただのひび割れ」と甘く見て、放置してしまうのは大変危険です!ひび割れが深くなると、建物の安全性にも影響が出てしまいます。

今回の記事では、そんなコンクリート基礎の一般的なひび割れ補修方法、そして山陽工業でご提案が可能な、コンクリート基礎の内部まで補修&補強できる特殊な工法について詳しくご紹介します。

この機会に、あなたの建物のコンクリート基礎をじっくり観察してみてはいかがでしょうか。
もしひび割れを発見したら、すぐに山陽工業にご相談ください!

こんな方はぜひお読みください

・コンクリート基礎のひび割れが気になる方
・コンクリート基礎を補修だけでなく、しっかり補強までしたい方

1.コンクリート基礎とは?

そもそもコンクリート基礎とは何かというと、下の画像の赤枠部分のような、建物を安定させるための土台部分を指します。

・地盤と建物を繋いで建物を支える
・地面の湿気から建物を守る

という、建物の安全性において非常に重要な役割を担っています。

コンクリート基礎は、建物の構造を問わず基本的にすべての建物に設けられています。建物がコンクリート造であっても木造であっても、基礎には同じコンクリートが用いられます。

2.実は怖い!コンクリート基礎のひび割れ

コンクリート自体にひび割れが発生する原因は数多くあります。

しかし、建物の土台部分にあり、地盤の影響を受けやすいコンクリート基礎の場合、ひび割れが発生する主な原因は「地盤の動き」であると考えられます。

地盤は、地震が発生したり、車が建物付近を通ることによって振動します。
その地盤の動きによってコンクリート基礎に力が加わり、ひび割れが発生するのです。

そんなコンクリート基礎のひび割れですが、冒頭でもお伝えした通り、何もせず放置しておくと非常に危険です!

放置されたひび割れは、地盤の動きやコンクリートの乾燥収縮などによってどんどん深くなっていきます。
そして、やがて地盤の動きに耐えられず建物を支えきれなくなり、最悪の場合建物の崩壊に繋がってしまうのです…。

大きな地震が頻繁に発生する日本では、コンクリート基礎の状態が建物の安全性に特に大きく影響します…。

建物の安全性を維持し、安心して建物に居住する(建物を利用する)ためにも、コンクリート基礎のひび割れは放置せずに、しっかりと補修工事を施してあげることをおすすめします。

3.コンクリート基礎の一般的なひび割れ補修

まずは一般的なひび割れの補修方法をご紹介します。ひび割れの幅(大きさ)によって、主に以下の3つの補修方法に分かれます。

(1)幅0.2mm未満のひび割れ

幅0.2mm未満の小さなひび割れの場合、「フィラー擦り込み工法」という方法で補修します。手順は以下の通りです。

外壁 補修 フィラー擦り込み工法外壁 補修 フィラー擦り込み工法外壁 補修 フィラー擦り込み工法外壁 補修 フィラー擦り込み工法
(2)幅0.2mm~1.0mm未満のひび割れ

幅0.2mm~1.0mm未満のひび割れの場合、「低圧注入工法」という方法で補修します。手順は以下の通りです。

(3)幅1.0mm以上のひび割れ

幅1.0mm以上の比較的大きなひび割れの場合、「Uカットシーリング工法」という方法で補修します。手順は以下の通りです。

外壁 補修 Uカット工法外壁 補修 Uカット工法外壁 補修 Uカット工法外壁 補修 Uカット工法外壁 補修 Uカット工法外壁 補修 Uカット工法外壁 補修 Uカット工法外壁 補修 Uカット工法外壁 補修 Uカット工法

ここまででご紹介した一般的なひび割れ補修方法は、あくまで「表面の補修」に過ぎません。
ひび割れがコンクリート基礎の内部まで進行していた場合、奥深くのひび割れ箇所はそのままになってしまいます。

しかし先述した通り、コンクリート基礎の状態は建物の安全性に大きく影響してしまうので、それでは困りますよね!

ご安心ください!山陽工業では、そんなコンクリート基礎のひび割れ補修にオススメな工法をご用意しています!

4.コンクリート基礎のひび割れにはIPH工法
(1)IPH工法とは?

山陽工業では、コンクリート基礎のひび割れ補修方法として、「IPH工法」という特殊な方法をおすすめしています。

IPH工法 施工イメージ

IPH工法とはその名称の通り、コンクリートの内部(Inside)に樹脂を注入し、加圧状態(Pressure)硬化(Hardening)させる補修工法です。

IPH工法の名称の由来は、”Inside Pressure Hardening”の頭文字です!

IPH工法は、コンクリート内部を真空状態にして樹脂を注入します。目に見えないほど小さなひび割れまでしっかり埋められるため、コンクリートを補修するだけでなく、補強することができます!
コンクリートが内部まで補強されることで、ひび割れの再発も防ぐことができる画期的な工法です。

IPH工法による補修工事を行うことで、コンクリート基礎を内部までしっかり補修&コンクリートの強度も回復できます。すなわち、建物の安全性が高まるということになるのです。

(2)IPH工法によるコンクリート基礎ひび割れ補修の手順

とある木造住宅のコンクリート基礎に施工した、IPH工法をご紹介します。

今回、なぜIPH工法を?
一般的な、ひび割れ表面のみを埋めるような工法で補修を行うと、地震が発生した際に内部に残っていたひび割れが広がり、再発してしまう恐れがあります。
そうならないために、建物の土台としてとても重要な部位である基礎に、「補修のみではなく補強をし、ひび割れの再発がしにくいIPH工法」でひび割れ補修をしました。

それでは、IPH工法によるコンクリート基礎ひび割れ補修の手順を、施工した際の写真とともにご説明します。

まずは樹脂を注入する箇所をマーキングして、穴をあけます。
注入箇所の間隔の長さは、ひび割れが雨漏りや水漏れによって濡れているかどうかによって調整します。

今回の工事では乾燥しているひび割れだったので、少し広めの間隔(20cm)でマーキング・穴あけを行いました。

あけた穴に、シーリング材を使って台座(下の写真の赤い部材)を取り付けます。
加えて、ひび割れ部分から注入した樹脂が漏れ出ないよう、ひび割れに沿ってシーリング材を充填します。

③台座取り付け

こちらで準備完了!いよいよ樹脂を注入します。
IPH工法では、「IPHカプセル」と呼ばれる注射器のような器具を使って樹脂を注入します。

④樹脂注入

樹脂の注入が完了したら、IPHカプセルと台座・シーリング材を撤去します。
最後に、樹脂注入のためにあけた穴と表面のひび割れを埋める仕上処理を行います。

こちらでIPH工法によるコンクリート基礎のひび割れ補修は完了です!

もちろん、ひび割れ補修後の表面の塗装工事も承っています!
コンクリート基礎の内部をしっかり補修&補強するだけでなく、見た目もとっても綺麗に生まれ変わらせることができます。

(3)IPH工法でコンクリート基礎を補修した場合の費用と工期

IPH工法は特殊な工法なので、工事費用や工期がどれくらいかかるのか気になるという方も多いと思います。

参考までに、今回の記事でご紹介した『戸建てのコンクリート基礎に実施したIPH工法によるひび割れ補修工事』の場合、費用と工期は以下の通りでした。

◆費用:10万円程度

◆工期:3日

コンクリート基礎が内部まで補修&補強され、建物の安全性の向上に繋がることを考えると、IPH工法は非常にコストパフォーマンスの高い工法であると言えますね!

何といっても、コンクリート基礎は建物の心臓部分!多少お金をかけてでもしっかり補修しておくことをオススメします!!!

※上記費用・工期はあくまで一例です。コンクリート基礎の状態やIPH工法の施工範囲の大きさなどによって変動いたしますのでご了承ください。

5.コンクリート基礎のひび割れは山陽工業へ
(1)コンクリート造の建物の場合は…

今回の記事でご紹介したような木造の建物の場合、コンクリートが使われるのは基本的に基礎部分のみであることがほとんどです。

しかしコンクリート造(RC造)の建物の場合、その名の通り建物全体にコンクリートが使われています。基礎に加え、梁や柱などの建物の安全性を左右する部分すべてをIPH工法でしっかり補修&補強しましょう!

↓以下の記事では、お寺のコンクリート基礎を含めた梁や柱にIPH工法を行い、耐震補強工事を行った様子をご紹介しています。

(2)山陽工業には、様々な資格保有者が在籍!

山陽工業には、コンクリート・IPH工法に関する以下の資格の保有者が在籍しています!

 コンクリート診断士 

・日本コンクリート工学会という団体が実施する講習会を受講し、試験に合格した者
・試験の合格率は15%前後と高難易度
・コンクリートの劣化状況を見て、その劣化の原因を診断する知識を持つ
・劣化の原因を原因を診断した上で、どのような工法で補修すべきかを的確に判断できる

 IPH工法施工技能士 

・IPH工法協会という団体が実施する学科・技能技術講習を受講し、試験に合格した者
・IPH工法は、この資格を保有している者しか施工ができない

コンクリートにもIPH工法にも強いプロが在籍していますので、ご安心ください!

そして山陽工業では、建物のプロによる調査診断・お見積を無料で承っています。もちろん、一般的な補修方法・IPH工法それぞれのお見積をご提示することも可能です!

IPH工法についてもっと詳しく教えてほしい!

他社にコンクリート基礎を工事してもらったけれど、本当にこれでよかったのか不安…

このようなご要望・ご相談も大歓迎ですので、まずはお気軽にお問合せください。

なお、対応エリアは以下の通りです。

この記事を書いた人 山陽工業 かおり

・山陽工業で働く1児の母(2015年入社)
・「こんなこともやっているんだ!」と知っていただける、比較的小規模な工事や少し特殊な工事についての記事を主に投稿します。

★小規模工事についての記事一覧はこちらをクリック

メールでのご相談はこちら

以下の内容で送信します。

以下のフォームにご入力ください。
【※】は入力必須項目となります。

お名前【※】
フリガナ【※】
メールアドレス【※】
お電話番号
建物用途【※】
物件の住所

お問い合わせ内容

写真の添付
×
入力内容の確認
戻る
関連記事