マンションやアパートの共用廊下の床材として多く使用されている長尺シート。共用部などの歩行量が多い場所に使用され、外からの紫外線や雨にさらされている長尺シートは、経年と共に劣化してしまいます。
また、実は長尺シート貼り替え工事は美観を良くするだけではなく、雨水の浸入を防いで躯体を守るという防水の役割を持っており、建物を守るためのとても大切な施工です。
そういえば床材が劣化していたな…という方、必見です!
長尺シートには様々なメリットがあり、実は皆さんの生活の身近な場所で使用されています。
それでは、長尺シートの特徴についてご紹介します!
ポリ塩化ビニール素材のシート状床材のことです。
長尺シートは、耐久性が高く綺麗な状態が長持ちしやすいため、マンションやアパート・公共施設・オフィス・店舗・病院などの人の歩行が多い共用部分でよく使用されています。
例)・廊下
・階段
・エントランス
・バルコニー など
・防滑性があり滑りにくい
・掃除がしやすく、メンテナンスが容易
・様々なデザインから選べるので、デザインの自由度が高い
・クッション性があり、転倒時の衝撃を緩和できる
・DIYに不向き
長尺シートの貼り替え工事は、施工したい場所の環境や劣化状況により施工方法が異なります。そのため、信頼できるプロの施工業者に依頼する必要があります。
長尺シートは様々な機能性に富んでいる上に、耐久性があることからメンテナンスの回数を減らすことのできる優れた床材です。
施工の際は専門知識のある業者に依頼して、最適な施工方法で設置しましょう。
今回、山陽工業で行ったマンションの大規模修繕工事の項目の1つとして、共用廊下の長尺シート貼り替えを行いました。
・表面に汚れが溜まり黒ずみの発生
・所々にシートの剥がれ
表面に汚れが溜まり黒ずみが発生すると美観が下がるのはもちろんですが、防滑性能が落ちて滑りやすくなる危険性があります。また、シートが剥がれていると剥がれている部分から雨水などが浸みこんで、躯体まで劣化してしまう危険性もあります。
特にこちらのマンションは、高齢者の方が多く住んでいるマンションとなっており、生活の中でも歩行量の多い共用部の劣化放置は転倒のリスクを高める可能性があります。
このまま放置するととても危険な状況なので、長尺シートを貼り替えてこれらの要因を防ぎます!
まず、既存の長尺シートを剥がします。専用の機械を使用することで素早く進めています。
ケレン作業を行います。
ケレン作業が不十分だと劣化の原因となり、シートに浮きや剥がれが発生してしまうなど、後で手直しが必要になってしまうこともあるので、とても大切な作業です。
次に下地調整を行います。
下地調整は、モルタルを塗ることで下地を平らにする作業です。
接着する面をより平らにすることで、長尺シートの粘着性を良くする効果があります。
下地調整を終えた様子です。平らな下地を作ることができました。
ここから、下地に防水塗膜を作る作業を行います。
長尺シートの隙間から雨水が浸みこんでしまうと、躯体そのものの劣化に繋がってしまいます。
そのため、建物を守るためのとても大切な作業です!
上記の流れで、雨水が染み込みやすい側溝部分に防水施工を行います。
ではまず、プライマーを塗ります。
これを塗ることで、次に塗る塗料と下地の密着力を上げることができます。
そしてウレタン防水材の塗布です。2度塗りをすることで、塗り残しのない厚い防水塗膜を形成します。
最後に、先程塗ったウレタン防水材の上からトップコートを塗ることで、防水塗膜を保護します。
これで、側溝部分の防水施工が完了です。
ここから長尺シートを床に貼り付ける作業です。
素早い作業で、長尺シートを廊下に合わせて切り出します。
一瞬の作業でしたが、柄までぴったりです。
実はこの柄の凹凸で長尺シートの防滑性が形成されています!
居住者様の負担を抑える施工
長尺シートの貼り付け作業時は、居住者様の負担にならない施工を大切にしています。
作業開始前に、廊下が通りにくくなる旨を一軒一軒お伝えさせていただいております。また、片側ずつ貼ることで廊下を完全に通行止めにすることなく、生活の動線を守って進めています。
そして、ローラーを使用して長尺シートを床に密着させて行きます。
この際行っているのが転圧という作業です。
重たい作りになっているローラーで、全体の空気を抜くようにして床との密着度を高めます。
大きなローラーと小さなローラーを使い分けて丁寧に転圧を行います。
長尺シート同士の継ぎ目に、溶接作業を行います。
長尺シート同士の継ぎ目を溶接棒で埋めることで、隙間から雨水などが入り込み躯体が劣化するのを守ることができます。
躯体と長尺シートの隙間はシーリング作業をします。
躯体と長尺シートの間にも隙間が残っていると、溶接作業の理由と同じように雨水やゴミなどが入り込み劣化の原因になります。今回はシーリング材で埋めます。
シーリング材を充填させた後に、乾かないうちにヘラで均します。
マスキングテープを剥がすと、しっかりと隙間が埋まった様子を確認できました。
これで、長尺シート貼り替え工事の全ての工程が完了です!
美観が向上した上に、躯体が劣化する心配もなくなりました!
長尺シート貼り替え工事は、美観を良くできるだけではなく、施工場所の防水性を高めて建物の躯体を守ることのできる工事です。
施工の際は、適切な長尺シート選びから下地処理・防水処理など様々な知識が必要になるので、専門知識に長けた業者に依頼する必要があります。
また山陽工業では、長尺シート貼り替え工事を始めとして年間650件以上の工事を請け負っております。
長尺シートが施工できるか現地を確認してほしい!
どんな施工方法で劣化を修復できるか確認してほしい!
床材の劣化が酷くて不安…
など相談やお悩みがございましたら、ぜひ山陽工業へお気軽にお問い合わせください!
長尺シートの施工費用に関してお問い合わせいただく際は、問い合わせフォームに以下の情報を記載していただけるとスムーズです!
なお、対応エリアは以下の通りです。
この記事を書いた人 山陽工業 みさと
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