・フロアヒンジとは?
・フロアヒンジの交換の目安
・フロアヒンジ交換工事の流れ
マンションやアパートで、居住者様のプライバシーや安全を守る役割を担っているドア。
そのドアの開閉を調整している「フロアヒンジ」は劣化を放置せずにきちんとメンテナンスできていますか?
普段は見えない場所に設置されていることから、劣化を放置されがちなフロアヒンジですが、劣化を放置してしまった結果、ドアの開閉ができない・鍵での施錠ができない・ドア自体が破損してしまう…なんてことに繋がる可能性のある、ドアにとって重要な装置です。
今回の記事では、フロアヒンジについて詳しくご紹介しているので、ドアの不具合でお困りの方・管理されている建物ドア(フロアヒンジ)の劣化状況が不安な方、必見です!
フロアヒンジとはドアの軸下の床に埋め込まれた装置で、ドアの開閉速度を調整する役割があります。
床下に埋め込まれていることから、直接劣化症状を確認することのできないフロアヒンジでも、交換時期の目安になる劣化症状の代表例をご紹介します。
ドアの開閉時にドアとドア枠が干渉するようになり開閉がしづらい場合、ドア軸下に設置されているフロアヒンジが腐食することによって膨れ上がっているか、金属疲労によりドアが斜めになっていることが考えられます。その結果、ドアとドア枠が干渉し開閉がしづらくなってしまいます。
この状態のまま放置すると、ドアが閉まったまま動かなくなってしまう・ドアが完全に閉まらなくなることで、鍵の施錠ができなくなってしまう・ドア自体が外れてしまうなどの劣化症状に繋がる可能性があります。
フロアヒンジには内部にオイルが入っており、そのオイルによってドアの開閉速度を調整しています。
そのため、内蔵しているオイルが漏れ表面に滲み出てきてしまうとオイル圧でバネの力を制御出来なくなり、ドアの閉まるスピードが速くなり過ぎてしまいます。
この状態のまま放置すると、ドアに手や足が挟まる危険性・ドア自体の破損の危険性が高まってしまうので、大変危険です。
フロアヒンジ劣化の放置はこうした危険性があるだけではなく、修理箇所が増え修理コストの増加にも繋がります。
今回工事を行うのは、マンションの一階に設置されているドアです。
まず現状のドアの劣化として、フロアヒンジの劣化以外にもこのようにガラスの割れも発生している状況です。ガラスの割れは放置しておくと、マンションの居住者様に危険が及ぶ可能性があります。
そのため、今回フロアヒンジの交換だけではなくガラスの交換も行います!
また、ドアは非常に開閉がしづらくなってしまっています。
よく見ると黒いシミがあるので、フロアヒンジに内蔵しているオイルが漏れていることがわかります。
オイルが漏れてしまうと、ヒンジの構造上ドアの閉じるスピードが速くなりすぎてしまいます。
つまり、ドアが閉まるスピードが速くなりすぎてしまったことから、初めにご紹介したドアガラスの割れ発生に繋がっていた可能性もあるんです…!
また、管理人の方とのお話の中で、
実は、一度大雨で床下浸水したんです…
ともお伺いしました。
そうすると、床下にあるフロアヒンジはサビてしまっている可能性が高いですね…
それでは、実際に作業を行いながら確認していきましょう!
まずはガラスの交換からです。
既存のガラスを外した後に、新しいガラスを設置します。ガラスは大きく重量のある作りになっています。
2人がかりで慎重に取り付けます!
ガラスを取り付けた横からシーリング材を充填し、ヘラで均します。
シーリング材は隙間に充填することで建物に水が浸入するのを防ぐ防水の役割と、弾力性があることから衝撃の緩和という大切な役割を持っています。
ガラスの交換が完了です!
それでは、フロアヒンジを交換していきます。
フロアヒンジを交換するためには、まずドアを外す必要があります。
上部のドアとドア枠の接続部分を外すことで、丁寧にドアを取り外します。
ドアを取り外したら、フロアヒンジの交換ができるようになります。
まず、フロアヒンジのカバーのために付いているプレートなどを取り外します。
そしてで出てきた大きな装置が、フロアヒンジです。
やはりこんなにもサビてしまっていたんですね…驚きです。
さらにこちらの物件、海が近い場所に位置しており、潮風によって非常にサビやすく、通常よりも劣化の進行速度が速い可能性があります。
そのため、環境によっては通常よりも早めの交換工事が必要になる場合があります。
フロアヒンジを取り外します。
ここまでサビ付いてしまうと、外すのにも一苦労でした…
フロアヒンジを取り外したら、新しいフロアヒンジを取り付ける前に設置場所を綺麗にしておきます。
そして、新しいフロアヒンジを設置します。
最後にカバーをきっちり取り付けたら、フロアヒンジの交換は完了です。
トップセンターも交換のためにまず取り外します。
フロアヒンジがドアの軸下の床に埋め込まれた装置なのに対し、トップセンターは上部の軸の部分の装置のことを指します。
取り外したトップセンターがこちらです。
同じくトップセンターもこんなにもサビてしまっていました。
新しいトップセンターを丁寧に取り付けます。
そして、トップセンターのプレートを取り付けます。
最後に既存のドアを設置し直して、施工が完了です!
ガラスのひび割れがなくなり安全になった上、すっかり綺麗になりました。
ドアの開閉もスムーズになり、安心です!
山陽工業は、防水工事・外壁修繕工事を専門として、年間650件以上の工事を請け負ってまいりました。
大規模な工事だけではなく、今回ご紹介したフロアヒンジの交換工事のような施工範囲の小さな場合も含めて、建物に関するお悩みなら何でも大歓迎です!
・ドアの閉まるスピードが急に速くなってしまった…
・ドアが原因なのか、ドアノブなのかはっきりわからない…
というお悩みをお持ちの方から、建具に関するその他お悩みをお持ちの方まで、お気軽にご相談ください!
なお、対応エリアは以下の通りです。
この記事を書いた人 山陽工業 みさと
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