1. 夏に備えて、50mプールの防水塗装工事
暑い季節になってきました。
これから本格的に到来する夏や、その先に控える冬に向けて
年数が経てば建物は劣化していきます。生活や利用に支障をきたさないためにも、
山陽工業にお任せください!
山陽工業は
スピード&レスポンスを大切にしつつ、大規模マンションから戸建てまで幅広い現場に対応しています。
今回は、夏の水泳授業の開講に備えて、
工事の様子をお見せしますので、業者選びや見積もり依頼で迷われている方々の参考になればと思います。施工の知識や現場の流れを把握することで、
2 工事前のプールの様子
塗装が剥がれて底面のステンレスが丸見えの状態です。
塗膜があちこちに散らばっています。
壁面には排水口の金具から滲み出たサビが付着しており、ラインの色も掠れています。全体的に劣化が激しく、見栄えが悪い状態です。塗り替え工事を行って綺麗なプールにしてあげましょう。
3 工事のBeforeとAfter
工事前と工事後のプールを比較してみます。今回の工事ではプールの床や壁だけでなく、立ち上がりや側溝の部分も含めて、丁寧に防水塗装を施しました。
(1)塗装を削る・剥がす
初めに既存の塗装を削る・剥がしていきます。
プールの規模が大きいので電動サンダーを使用し、複数人で効率良く作業を進めていきます。下記の写真では立ち上がり部分の白い塗装を除去しています。
ボロボロだった床面・壁面の塗装も剥がし、プールの状態を一度リセットします。
塗装の除去、完了です。
(2)下塗りから中塗りまで
まず初めにサビの発生を抑えるため、防錆効果のある金属用プライマー(下塗り材)を全体に塗布しました。赤色のプールというのは、非常に珍しい光景ですね。
プライマーが乾いたら、今度は底面に水色の中塗り材を塗っていきます。
移動範囲を確保する必要があるので、中央付近から作業を開始します。
塗膜の段差や色ムラが発生しないよう、均一に力を込めることを意識しながら塗っていきます。
壁面にも中塗り材を塗布していきます。
底面は水色、壁面は白色と指定されているので底面と壁面で色が混ざらないよう、塗る順番や場所を区分けながら塗り進めていきます。
下塗りと、一部壁面を除いて中塗り完了です。
(3)滑り止め用のケイ砂を吹き付ける
プールの壁面の一部に、ケイ砂と呼ばれる滑り止め用の砂を吹き付けます。プールを利用する生徒達が足を滑らせて怪我をしないように、立ち上がりの上面や階段の一部にも散布します。
吹付ガンという機械を用いて、広い範囲に満遍なくケイ砂を散布します。難点として噴出時に多量の砂が舞ってしまうため、周囲に飛び散っても構わないよう広めの養生をしておきます。
実際の作業の様子です。
まずは中塗り材を塗り、その上からケイ砂を吹き付けていきます。中塗り材が乾く前にケイ砂を吹き付ける必要があるため、職人同士、互いの作業速度を確認しながらゆっくり進めていきます。
ケイ砂の吹き付けが完了しました。
(4)プール用ラインの計測と書き出し
次はプール用ラインの位置を計測し、書き出していきます。
スタートから今いる地点を示すメートルライン(横)と、泳者がまっすぐ進むためのコースライン(縦)の2種類です。プールの底面を計測し、正確な位置であるか確認したのち、基準線を書き出していきます。
プール用ラインはどれも非常に長いので、書き出した基準線が曲がっていないか、正しく等間隔に並んでいるか等、プールのあらゆる場所から細かくチェックします。
(5)壁面や立ち上がりの上塗り
ラインの計測と書き出しを進めながらプールの壁面や立ち上がりといった、作業員同士の動線が絡まない箇所の上塗りを行います。ラインの塗装予定部分は避けて、ケイ砂を吹き付けた壁面や排水口の中までハケとローラーを使い分けて塗ります。
上塗り材は均一で厚みのある塗膜を作るため、2〜3回程同じ塗料を塗り重ねていきます。
(6)プール用ラインを塗装する
全てのプール用ラインの計測と書き出しが済んだら、いよいよ塗装に入ります。書き出した基準線に沿って念入りに養生を施し、接着テープの隙間から万が一にも塗料が滲まないようチェックを済ませたのち作業を始めていきます。
基本は手塗りですが、ケイ砂を吹き付けた一部の壁面は表面がザラザラしているので吹付ガンを使用し、霧状の塗料で色をつけていきます。
はみ出ないよう、注意しながら塗っていきます。
プール用ラインの塗装が完了しました。
(7)底面の上塗り
底面の上塗りをしていきます。
ライン塗装が乾いたら、その上に養生を施します。
上塗り塗装をしていきます。
壁面との境界部分は特に気を配ります。
(8)仕上げのトップコートとシール貼り
仕上げの段階に入っていきます。
最終的な塗装として、トップコートと呼ばれる透明塗料をプール全体に塗っていきます。これまでに塗ったいくつもの塗装を保護し、耐久性を向上させる役割を担っています。また、塗ると光沢が出るので、見栄えもより綺麗になります。
トップコートが乾いたら、スクールプールに欠かせないシールを設置します。コースの番号や水深表示が曲がったり、よれたりしないよう慎重に貼り付けていきます。
(9)工事完了
無事に工事が完了しました!
塗装の見栄えと防水としての機能が上昇し、生徒達が問題なく利用できるプールになりました。
4 調査・御見積は無料!
山陽工業では、マンションやビル等だけでなく、今回ご紹介した学校のプールをはじめとした官公庁施設の改修工事も毎年多数請け負っています。
調査・御見積は無料ですので、建物に関するお悩みをお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。
なお、対応エリアは以下の通りです。
この記事を書いた人 山陽工業 よーこちゃん
・山陽工業に入社して2年目の広報社員。
・たくさんの現場を巡って、日々様々な知識と写真を集めています。
・施工管理に長けた工事監督さん、この道何十年の熟練職人さんの方々に取材を行い、建物の修繕・改修に関する情報を発信していきます。
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