ボロボロだった工場の床を補修・塗装し、綺麗に仕上げました!
今回の記事では、工場の床に行った補修・塗装工事の手順について詳しくご紹介します。
床の補修・塗装工事はどんなことをするの?
工場や倉庫などの特殊な建物を管理・保有されていて、上記のようなお悩みをお持ちの方はぜひご一読ください!
こちらは鉄鋼製品の製造と加工を行う工場でしたが、移転によって、旧工場として別の用途に使われることになりました。
設備や機材が撤去された今こそ、補修・塗装工事の絶好のタイミングと言えるでしょう!
事前調査で至るところに劣化の様子が見受けられたので、土台であるコンクリートをしっかり補修しつつ、床全面を設計図通りに区分けして、塗り替えました。
まず始めに、劣化して古くなった床の下地処理を行います。
研磨機と呼ばれる専用の機械を用いて、既存の塗膜やコンクリートの表層を削っていきます。
床全体を一度コンクリート剥き出しの、まっさらな状態にしました。
下地処理によって剥き出しになったコンクリートの各所には、大きなひび割れや欠損が発生しています。塗装の前にまずはこれらの劣化箇所を修復する必要があります。
表面的にはそこまで劣化していないように見えるひび割れも、打診棒で叩いてみると実は内部がボロボロだった・・・というケースは良くあるので、油断なりません。
補修方法の一つをご紹介します。
まずはひび割れの入り口を敢えて大きく削り、コンクリートの深部(劣化の原因部分まで)を露出させ、その上から補修用のプライマーを塗っていきます。
下地補修に最適と言われているポリマーセメントモルタルを埋めていきます。
表面の凹凸を整えていきます。
劣化の部位や形によって最適な工事方法や塗る・埋める材料は変わりますが、下地補修という工程を非常に大まかに表現すると「空いた穴を埋める」という感覚に近いかと思われます。
下地補修が済んだら、プライマーと呼ばれる塗装作業に入っていきます。
プライマーはコンクリートによる素地面と、プライマーの上に塗る予定である塗料の密着性をアップする効果があります。
塗装の下準備とも呼べるプライマーを塗らずに塗料を塗り重ねてしまうと、せっかく綺麗に仕上がった塗装もすぐに剥がれてしまいます。
プライマーは塗床に関わらず、あらゆる塗装工事において欠かせない重要な工程です!
■ローラー塗りとコテ塗り
また塗床工事におけるポイントとして、ローラー塗りとコテ塗り、2種類の塗り方を使い分けていきます。
これは塗膜の厚さをどの程度にしたいかによって、選ぶ塗り方が変わってきます。
厚み0.8ミリ程度以上を付けたい場合はコテ塗りを、0.8ミリ以下で薄膜に仕上げたい場合は、ローラー塗りを行うのが一般的とされています。
厚みの判断基準が分からない・・・という方は、まずその床がどのような用途・環境下にあるのかを考えてみましょう。
油や熱を頻繁に使用する厨房なのか、人が多く出入りする倉庫なのか、状況によって最適な選択肢は異なります。
困ったときはご自身であまり悩み過ぎずに、プロの専門業者に相談してみると良いでしょう!
プライマーが乾いたことを確認したら、ここから色の付いた塗料を床に塗っていきます。
今回、使用されている床材はエポキシ樹脂の無溶剤形に分類されるもので主に下記のような特徴があります。
①コンクリートなどの下地に強力な付着性を発揮する。
②耐摩耗性、耐衝撃性、耐薬品性に優れ、高度な耐久性を発揮する。
③レベリング性(自己水平性)が良好なため施工が容易で、シームレス(継ぎ目ができにくい)に仕上がります。
設計図には色分けやカラーリングの指定が細かく記載されており、塗り間違え・塗り忘れのないよう注意を払いながら作業を進めていきます。
塗り方においても施工範囲に対し、コテ塗りとローラー塗りどちらで塗るべきなのかが定められていますので、こちらも間違えないよう設計図を逐一確認した上で塗り進めていきます。
続いて、同じ塗料をもう一度上から塗っていきます。
というのも塗料を2回塗り重ねることで塗装に厚みが生まれ、色の発色が良くなるだけでなく、床の土台となっているコンクリートを外的要因から守ってくれる「力」が増します。
■滑り止めエリアを作る
またこのタイミングで、床の一部指定されたエリアに滑り止めの工法を施します。
広大な床のどの部分を防滑仕上げにするかは、事前に施工主様の要望や相談内容を通じて、しっかり決めておきます。
一番最後に仕上げとして床面全域に、トップコートを塗ったら工事完了です!
設計図通りの色で区分けされた、綺麗でカラフルな塗床ができあがりました!
工場や倉庫などを管理・保有されている皆様へ。
日々の運用や様々な事情で、汚れや傷が多くなりがちな工場や倉庫の床ですが、だからこそ塗り替え・張り替えの必要性を考えてみたことはありませんか?
古びた床を改修することによって、見た目はもちろん綺麗になりますが、普段あまり意識することの少ない機能性の部分も回復することにより、受ける恩恵は想像以上に大きいです。
どうせ汚れるものだから…と放置していると、後々になって思わぬ被害を被る場合もあるので、床の状況が気になったら、まずは専門業者に相談してみましょう。
改修工事が必要か否かを確かめるだけでも安心です!
調査・御見積は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
なお、対応エリアは以下の通りです。
この記事を書いた人 山陽工業 よーこちゃん
・2019年に山陽工業に入社した広報社員。
・たくさんの現場を巡って、日々様々な知識と写真を集めています。
・施工管理に長けた工事監督さん、この道何十年の熟練職人さんの方々に取材を行い、建物の修繕・改修に関する情報を発信していきます。
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