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美観も機能も回復!屋上・バルコニーのウレタン防水工事

ウレタン防水工事は、数ある防水工事の中でも汎用性が高く、多くの建物で活躍している工法です。今回はそんなウレタン防水工事の作業の流れについてご紹介します!

屋上やバルコニーの防水工事を検討している方々へ
このような疑問やお悩みはありませんか?

・劣化しているのは分かるが工事を行うべきか、まだ何もせずとも大丈夫なのか教えて欲しい。
・防水工事とは、そもそもどのような作業内容なのだろう?
・相見積もりを比べてみても、違いが分からず決め手に欠けてしまう…。

そんな時は工事に関する知識を仕入れて、不安要素をなるべく取り除くと良いでしょう!

こちらの記事では、ミニアパートの屋上とバルコニーで実施したウレタン防水工事についてご紹介しています。

工法の特徴や、実際の工事の流れについて解説していますので、防水工事で悩まれている方々の参考になれば幸いです。

1. ウレタン防水とは?

ウレタン防水とは、ウレタン樹脂を塗り重ねることで防水層を形成し、建物への水の浸入を阻むことを目的とした防水工事です。

主に「密着工法」と「通気緩衝工法」の2種類に分けられ、それぞれに特徴があります。

密着工法
*ウレタン樹脂を下地に直接塗り重ねていく工法です。
*短い工期で施工ができるため、その分工事費用を抑えることができます。

ウレタン防水 雨漏り 防水工事 修理 メリット デメリット おすすめ 密着工法

通気緩衝工法
*通気緩衝シートと呼ばれるものを下地に貼り付け、その上からウレタン樹脂を塗っていく工法です。
密着工法よりも費用はかかります。
*既存の下地層に水分が残留していると考えられる場合、膨れ防止として通気緩衝シートをウレタン防水下地に貼り付けます。

ウレタン防水 雨漏り 防水工事 修理 メリット デメリット おすすめ 通気緩衝工法

ツルツルした感触の、少し凹凸のあるシートです。

今回の防水工事では、屋上は通常の密着工法で行い、バルコニーのみ通気緩衝シートを貼っていきます。

2. Before & After

今回は、ウレタン防水工事の密着工法によって、2階建てアパートの屋上とバルコニーを綺麗に塗り替えました!

どのような過程を経て屋上とバルコニーが綺麗になったのか、工事の流れを解説します!

3. 工事の流れ

(1)劣化のチェック

年数が経った屋上やバルコニーには、落ち葉等のゴミが散乱しており、コケやカビといった多くの汚れも付着しています。

このような汚れやゴミの上から防水塗料を塗ったとしても、防水層は殆ど効果を発揮せず、塗膜は簡単に剥がれてしまいます。

ですので、まず始めに「下地処理」を行います。

(2)下地処理

下地処理とは、塗料を塗る前に施工箇所を綺麗にして、下地の状態を整える作業のことです。状態の良い下地は塗料と良く密着し、防水層としての機能も高まります。

ヘラで汚れを削り落としたり、

送風機で小さなゴミを掃除していきます。

この他にも、屋上とバルコニーでは下地の種類が異なるので、それぞれに合わせた下地処理を施していきます。

屋上では、いくつかの箇所にこのような膨らみがありました。
これは「膨れ」と呼ばれる劣化現象の一つです。

塗膜の中に浸入した水分が時間をかけて蒸発し、湿気となって内側から膨らんでしまっている状態です。
放置しておくと塗膜が破れ、防水層が露出し、そこから水分が建物内部に浸入してしまう可能性があります。

膨らんでいる部分をカットし、シーリング材を埋めて補修します。

またバルコニーの場合は、既存の伸縮目地を補修します。

劣化したシーリング材は水の浸入を許す原因になるので、撤去して新しいシーリング材を充填します。

防水工事の下準備とも呼べる下地処理が完了しました!

(3)プライマー

続いては、塗装作業に入っていきます。
まずは屋上やバルコニーに「プライマー」を塗ります。

半透明、または透明に近いこの塗料を最初に下地へ塗ることで、この次に塗るウレタン塗料の密着性がアップし、結果として防水層を長持ちさせることに繋がります。

道具を使い分けて、隅々まで丁寧に塗っていきます。

バルコニーの立ち上がり(=床面から立ち上がった壁部分のこと)といった、少しハケを動かしづらい箇所も、塗り忘れのないよう注意します。

(4)ウレタン防水

プライマーが乾いたことを確認したら、いよいよ「ウレタン塗料」を塗っていきます。

ウレタン塗料の見た目は粘り気のある、明るい水色をしています。

最初に立ち上がりや凹凸部分を塗ったら、

平場(=平らな床部分のこと)も仕上げていきます。
経験と技量に長けた職人さんによって、塗膜が一定の厚さになるよう塗っていきます。

ウレタン塗料を塗り終わったあとは、とても綺麗な光景になります!

バルコニーにも同じようにウレタン塗料を塗っていきますが、今回の場合、保護モルタルと既存防水層の間に水分が残留してる可能性が考えられます。

ですのでウレタン塗料を塗る前に、冒頭でご紹介した通気緩衝シートを敷いていきます。

その上から、ウレタン塗料を塗っていきます。

(5)トップコート

最後の仕上げとして、トップコートを塗っていきます。

これまでの作業を経て形成された防水層を、紫外線やホコリ等のゴミといった外的要因から守ってくれる効果があります。

狭い場所なので塗料を踏まないよう気を付けながら、バルコニーにもトップコートを塗っていきます。

今回の工事は、部分的には劣化しているものの、防水層全体としては緊急工事を要する状態では無いことから、本来であればトップコートの塗装のみを予定していました。

ですが、ウレタン防水工事の肝は、やはりウレタン塗料にあるということで、塗らせていただきました。

(6)工事完了!

4. ウレタン防水の費用

気になる肝心の工事費用についてですが、屋上とバルコニーにおけるウレタン防水の場合、山陽工業では下記の価格で請け負っております。

バルコニー防水 ¥4,500/㎡〜
屋上防水 ¥7,500/㎡〜

※現場の状態・環境によって上記数字は変化します。あくまでも参考価格としてご承知下さいますようお願い致します。

5. その他、対応可能な防水工事

今回の記事ではウレタン防水について詳しくご紹介しましたが、もちろん他の種類の防水工事も対応可能です。

(1)アスファルト防水

アスファルト防水とは、液状のアスファルトを染み込ませコーティングしたシートを貼っていく工法です。

こんな場所に最適
広い場所への施工が適しているため、屋上や屋根で採用されることが多いです。

アスファルト防水の概要については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

また、アスファルト防水の作業手順については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

(2)シート防水

シート防水とは、専用の接着剤や機械を使って、塩化ビニールまたは合成ゴムでできたシートを貼っていく工法です。

こんな場所に最適
シートを貼る方法(接着剤or機械)にもよりますが、屋上や屋根などの広い場所から、バルコニーなど比較的狭い場所まで、様々な場所で採用されます。

シート防水の概要については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

また、シート防水の作業手順については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

(3)長尺シート防水

専用の接着剤を使って、プラスチック製のシートを貼っていく工法です。

こんな場所に最適
シートの耐久性の高さとデザインの豊富さから、マンションやビルのバルコニー・廊下・階段など、歩行の衝撃を受けたり、目につきやすい共用部で多く採用されます。

長尺シート防水の概要・作業手順については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

6. 防水工事は山陽工業にお任せを!

山陽工業は防水・塗装工事に特化した建設会社です。

・お客様の建物はどのような状態なのか?
・先述したように様々な種類がある防水工事のうち、どれが最適なのか?

これらを経験豊富なプロが無料で調査し、お見積りいたします。

また工事を実施することが決まった際は、工事後の仕上がりや予算の都合等、皆様の事情をしっかりヒアリングした上で、最適な工事プランを提案いたします。

どうぞお気軽にご相談ください!

なお、対応エリアは以下の通りです。

この記事を書いた人 山陽工業 よーこちゃん

・山陽工業に入社して3年目の広報社員。
・たくさんの現場を巡って、日々様々な知識と写真を集めています。
・施工管理に長けた工事監督さん、この道何十年の熟練職人さんの方々に取材を行い、建物の修繕・改修に関する情報を発信していきます。

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