身近な駐車場や道路で、アスファルトがポッカリと陥没しているのを見たことがありますか?
陥没のサイズは大きいものから小さいものまで様々で、最悪の場合大きな事故の原因になってしまう可能性があります。
この記事では、駐車場のアスファルトの陥没でご依頼いただいた現場の、調査から修繕方法まで幅広くご紹介いたします。アスファルトの陥没に心当たりのある方必見です!
道路や駐車場に使用されることが多いアスファルトですが、なぜ陥没してしまうのでしょうか?
普段からたくさんの車が走行しているし、頑丈なハズでは…?
実は、アスファルトには基本的に10年という寿命があり、経過すると車が通行した際に発生する振動などが原因で、表面にひび割れが起こりやすくなってしまいます。
アスファルトの表面がひび割れてしまい雨水が下層に浸透することで、内部の破損の進行が早まります。そして、破損が進んでしまうとアスファルトと路盤(※)の間に空洞ができてしまうのです。
※路盤とは…アスファルトの下部を指す名称。砕石・砂利・砂などの地盤。
当然、空洞ができた状態で振動がかかるとアスファルトの破損が進んでしまい、最終的に陥没してしまいます。
しかし、空洞の大きさはひび割れの大きさに比例している訳ではなく、小さなひび割れの下に大きな空洞が隠れている可能性もあります。表面のアスファルトが崩れるタイミングはもちろん読めないため、歩いた場所がいきなり陥没し、空洞に落下してしまうことだってあり得るのです。
小さなひび割れだからといって油断は禁物ですね!
アスファルト舗装の修繕をするに当たって、「何が原因で陥没してしまったのか」「陥没の深さはどのぐらいなのか」を調査します。
調査を行うことで、適切な修繕工事をすることができます!
こちらは調査前の現場です。
アスファルトに握り拳ぐらいの穴が空いているのが分かりますね。この穴が陥没です。なぜ陥没が発生してしまったのか、原因を調査します。
まず初めにカッター入れという作業を行います。
陥没の原因を調べるには、表面のアスファルトを剥がす必要があります。
そのため、専用の工具を使用し陥没周辺のアスファルトをカットしていきます。
こちらは切り込みを入れた様子です。
カッター入れが終わったら次は、掘削を行います。
ショベルカーを使用し、先ほど入れた切り込みの内側にあるアスファルトを剥がしていきます。
ショベルカーでアスファルトを剥がすと、陥没の穴よりもさらに大きな穴が…!
穴の中をよく確認したところ、アスファルトの陥没の原因が土砂内で発見された木の根ということが分かりました!
ひび割れから雨水などが浸入することで木の根が腐り、周辺に出来た隙間から土砂が流れることで、車の揺れや重さに耐えきれず陥没したものです。
木の根が原因だとは…驚きです!
アスファルトが陥没した原因がわかったので、いよいよ修繕工事です!
こちらが施工前の様子です。調査の際にコンクリートの表面を剥がしたため、施工日まで生活に支障が出ないよう鉄板で塞ぎます。
まず初めに調査で発見した木の根を掘り起こし、撤去します。
ショベルカーで引き上げ終わった木の根がコチラです。
こんなにも大きな木の根が地面に埋まっていました。
なんとこの木の根、高さが1.8mもありました…!
先ほど掘り起こした箇所に骨材を入れます。
骨材とは、コンクリートやアスファルトを作る際に使われる材料である、砂利のことです。
こちらもまたショベルカーを使い、満遍なく敷き詰めます。
次に、ランマーという転圧機を使って砕石を転圧します。
転圧とは地盤となる基礎を締め固める作業のことで、しっかり詰まった地盤にするためにランマーを使用します。基礎となる部分を転圧することで、仕上がりがとても綺麗になります。
次に不陸整正を行います。
不陸整正とは、補足材を使いながら路盤面を整えていく作業に対して使用される言葉です!
アスファルトを先ほど転圧した箇所に敷き詰め、レーキという道具を使い平らにならします。この時、均等にアスファルトが敷かれるように慎重に作業を行います。
アスファルトを整えた後に、先ほど行った転圧という作業をもう一度行います。
しかし先ほど行ったものとは少し違い、今回はプレートコンパクターという機械を使用して転圧をします。
プレートコンパクターとは、砂や砂利、アスファルトなどを転圧するための機械です。アスファルトの下層にある土は土粒子と水と空気で構成され、粒子と粒子の間には大きな隙間があります。その隙間の空気を押し出すことにより土の粒子の密度がグッと上がり、水を通しにくくします。
端の方から丁寧に転圧していきます。
最後に水締めを行います。
水締めとは、水を注ぎながら砂や土砂を埋め戻す方法の名前です。大量の水を注ぐことで砂や土砂が密になり、地盤が沈みにくくなります。
水締めを終えたら施工完了です!
アスファルト舗装の修繕工事の施工前と施工後を比較してみましょう。
アスファルトが陥没しポッカリ穴が空いていましたが、綺麗に修繕することができました!
陥没したまま放置しているとケガの原因になってしまったり、雨水などが原因で内部がどんどん劣化していってしまいます。
小さな陥没でも早めの修繕が大切です!
今回アスファルト舗装の修繕工事を行った現場の工期と価格をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
※上記の工事期間・価格はあくまで参考です。劣化状況や原因、施工範囲によって変動しますので、ご注意ください。
道路や駐車場などに使用されているアスファルトは、私たちにとってとても身近な存在です。たくさんの車や人がアスファルトの上を通るため丈夫なイメージがあり、小さな穴や少しのひび割れも問題ないと思われがちですが、その下には大きな空洞が隠れているかもしれません。
アスファルトの陥没による事故やケガを防ぐためにも、早めの修繕が必要です!
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この記事を書いた人 山陽工業 まお
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