今回ご紹介するのは、“横向き”だった駐車場マークを“縦向き”に塗り替えるという工事です。
一度既存の駐車スペースを塗り潰し、車が駐車しやすい向きへ新しい白線ラインを引きます。「駐車場の利便性を向上させる」というのが今回の工事の目的です!
次のようなお悩みを抱えている方は、ぜひご一読ください。
・駐車場を
・駐輪場の
使いやすい駐車場・駐輪場は、車同士の接触事故を減らし、駐車位置を間違うといったリスクの回避にも繋がります。
また、店舗の場合はお客様の集客にも関わってきます。
毎日、誰かしらが利用することの多い駐車場・駐輪場において、利用者の方々に余計なストレスを与えない、というのは実はとても重要なことなのです。
今回工事を行ったのは、とある施設の建物前に設けられた、横向きの障害者用駐車スペースです。
左隣には建物の玄関口に繋がるスロープが設置されています。障害者の方々の移動の負担を減らす工夫として、駐車スペースを横向きにしているそうです。
しかし駐車場の手前は公道に面しており、車を停める際は縦列駐車の手順で、何度かハンドルを切り返す必要があります。これが利用者の方々にとって非常に不便に感じるとのことで、駐車スペースを縦向きに描き変えることに決まりました。
工事前と工事後を比較してみましょう。横向きの駐車スペースが、今回の工事によって縦向きに生まれ変わりました!
尚、ライン引きには次のようにいくつかの方法があります。
・機械での焼き付け(溶融式)塗装
・手作業での塗装
・テープの貼り付け
お客様と相談した上で、今回は「機械での焼き付け(溶融式)塗装」を選びました。
費用などももちろん検討材料の1つでしたが、決め手となったのは「通常の塗装よりも乾燥時間が短い」点と、「剥がれにくい」という点です。
焼き付け(溶融式)塗装…一体どんな工事なんでしょうか?次の項目で詳しく解説していきます!
横向きの駐車スペースがどのように縦向きになったのか、工事の様子を順に見ていきましょう!
まずは、横向きに描かれている駐車スペースを消す必要があります。既存の白線ラインの上に黒色の塗料を塗り重ねることで、周囲の地面の色と馴染ませることができます。安価でお手軽ながら、白線ラインを目立たなくできる便利な方法です。
上から隠すことで遠巻きに見ると存在感は薄くなったものの既存のラインの跡が残っているのが分かってしまいます。
既存の白線ラインを完全に除去したい場合は、抹消機等の機械を用いる方法もあります。
水圧で塗膜を剥離させるウォータージェットや、刃を回転させてラインを削り取るライナックス等、どの方法を選ぶかによって除去後の見た目にも違いが出てくるので、工事を始める前にお客様のご要望を細かくお伺いします!
塗料が乾いたら、新しい駐車スペースのための区画線を引いていきます。
図面に沿って地面を計測し、図形を描くようにコンクリートに白線ラインの下書きのようなものを描いていきます。
縦向き駐車スペースの区画線を引き終えたら、プライマーを塗布していきます。この工程があるか無いかで、白線ライン用の塗料の密着度が大きく変化するので、非常に重要な工程です。
区画線の下書き・プライマーの塗装が済んだら、いよいよ新しい縦向きの白線ラインを引いていきます。
トラックに積んだ溶融釜で粉状の樹脂塗料を溶かしたものを、手押し車のような機械に流し、タイヤを転がすと同時にドロドロした白い塗料を地面に塗り進めていきます。
前述の通り、溶融式仕様の白線ラインは乾燥が速いのがメリットです!
近くで観察すると塗膜にしっかり厚みがあるのがわかりますね!
コンクリートを削って、さらに下の地面を掘り起こし、その中に車止めを埋め込みます。アーチ型の柵が地面と水平になるよう、何度も計測・確認を繰り返しました。
地面を掘り起こす・埋める作業は多大な力を必要とする為、今回の工事で最も大変だったと言っても過言ではありません。
白線ラインの塗り替え工事が無事に完了しました!
下書きの線が残っていますが、日数の経過や雨が降ることによって消えるのでご安心ください。
こうして見てみると、黒色塗料で塗り潰した既存の白線ラインはそこまで気になりません。
また、新しい駐車スペースは既存の白線の位置から90度、時計回りに回転したような結果となっているので、左隣のスロープが利用しにくくなるような弊害は発生しません。工事前の駐車場と比較すると「駐車がしやすくなった」という利点のみが生まれました。
山陽工業は、防水・塗装工事に特化した専門業者ですが、今回のような駐車場・駐輪場も含めて幅広い工事に対応しています。
調査・御見積は無料で承っておりますので、建物に関する困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。
なお、対応エリアは以下の通りです。
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この記事を書いた人 山陽工業 よーこちゃん
・山陽工業に入社して2年目の広報社員。
・たくさんの現場を巡って、日々様々な知識と写真を集めています。
・施工管理に長けた工事監督さん、この道何十年の熟練職人さんの方々に取材を行い、建物の修繕・改修に関する情報を発信していきます。