
こんにちは! 山陽工業のよーこです。
私達山陽工業は建設会社として日々、建物や施設等の改修・修繕工事をしています。公共施設の防水工事から戸建ての塗装工事まで多種多様な工種・現場に対応しています。
これまでのブログでは、建物の修繕にフォーカスした工事をいくつかご紹介してきましたが、今回の記事は少し趣向が異なります。

一体何をお見せするのかというと…


大きな木の幹が2本並び、そこから数本の枝が分かれています。鮮やかな緑色の植物が周囲を飾り、どことなく森の中を想起させる空間です。
ここでBeforeとAfterの写真を見比べてみましょう。







まるで別空間ですね!これは凄い…!
2021年3月で30周年を迎えた山陽工業ですが、その節目にぴったりの素敵なオフィスになりました。
今回の内装工事のキッカケは剥き出しのエアコン配管や電線配管を隠すためでもあります。
工事前の山陽工業のオフィスは、スケルトン天井と呼ばれる内装の仕上げ作業を行わない代わりに、天井の高さを底上げする手法を取っていました。
スケルトン天井は化粧板で覆われた従来の天井と比較すると、開放的な印象を与えてくれますが、山陽工業の天井の場合、剥き出しの配管等が予想以上に無骨なイメージを出し過ぎていました。


梁(はり)やダクトが大き過ぎる印象があるかもしれないです…。
目隠し方法として天井と配管をまとめて黒く塗り、誤魔化すやり方等が挙げられますが、それでは室内のイメージが暗くなってしまい、デザインも限定的なものしか選べなくなってしまいます。

そこでスケルトン天井特有の空間の広さを残しつつ、配管等を隠せる方法はないか考えた結果、目隠しとデザインを同時に実践すれば良いのではないかという発想に至り、今回の内装工事が決まりました。
まず初めに山陽工業の天井の作りに沿って緻密な計測が行われ、オフィスの雰囲気に合ったデザインが考案されました。

その後、まっさらな状態の発泡スチロールを用意し、そこから木の幹や枝の形を作っていきました。安全性を考えてFRP成型と呼ばれる軽量かつ丈夫な型で成型、取り付け作業を進め、この世に2つとない完全オリジナルの内装ができあがりました。
【擬木の制作過程】
【擬木・擬枝の取り付け作業】
天井の梁(はり)やダクトを覆い隠すように擬木や擬枝が取り付けられていきます。元々の内装を傷付けないよう絶妙な距離感を保って設置します。

見ている分には簡単にくっつけているように見えるけれど、実際は何回も微調整を繰り返しています。
また、擬木にはエアコンの定期点検の際に邪魔にならないよう幹の一部を開閉できるギミックが施されています。

単純に天井の内装を変えるだけでなく、その後のオフィスとしての運用に支障が出ないよう設計されているのがポイントです。

工事後のオフィスのことが考えられた、まさに特注品の内装ですね!
内装のテーマは「森」を意識しています。
人は森の中にいると、耳や目・鼻・手足・味覚等の五感のアンテナを通じて、リラックス効果を得ることができると言われています。鳥のさえずりや川のせせらぎに耳を澄ましたり、木々の間から差し込む太陽の光を眺めていると、血圧の低下や脳活動が鎮静化する等の作用をもたらしてくれます。これは、擬木(フェイク)であっても同様のリラックス効果が得られるとのことです。
働く社員のことを考え、心癒されるような空間で落ち着いて仕事を進めてもらいたい。この内装工事にはそのような願いも込められています。

工事の際は、フォリッジの配置にも気を配ります。

事前にたくさんの種類のフォリッジを用意しました。
枝や幹の隙間から生い茂る葉っぱ(以後フォリッジ )をイメージして、届いた既製品をそのまま取り付けるのではなく、葉の色や形・大きさなどを見比べながら一度分解し、種類の異なるフォリッジ同士を針金で結び直してから使用します。

系統の異なる緑色が混ざることで、本物の森林のような雰囲気が出てきます。

なんだか某アミューズメントパークを連想させるような迫力と雰囲気があります。
……というのも、その某アミューズメントパークにて、過去に造形工事を行った実績もあります。
他にも、天井をよくよく観察してみると、枝の先にインコが止まっていたりフルーツが生えているのを見つけることができます。山陽工業に訪れた際は、他にも小さな発見がないかぜひ探してみてください。

遠くから眺めるのも近くで観察してみるのもどちらも楽しいと思います!
内装工事によって変わったのは天井の外観だけではありません。レールライトに電球スピーカーを設置したことで、オフィス内で音楽が流せるようになりました。

Bluetooth接続ができれば、どんな端末からでも音楽を流すことができます。

使い方としては、リラックス効果をより味わうために森の中を連想させるようなBGMを流したり、休憩中にヒーリングミュージックを聞いたり、残業を頑張るために自分の好きな曲を流したりと自由に活用してもらう予定です。

山陽工業は普段、外装工事を行うことが多いです。だからといって内装工事はできないという意味ではありませんのでご安心ください。
工事前の養生は外階段から始まり、室内は小さな汚れも侵入しないよう丁寧に覆いました。
工事中は大きな音が出る作業を予定していたため、テナント責任者にご連絡と相談を兼ねてスケジュールの調整を済ませてから穿孔作業を行いました。

また、内装工事の場合、工事後の清掃作業が非常に重要です。せっかくオフィスをリニューアルしたのに机の上やカーペットにゴミが落ちていては本末転倒です。
次の日の業務に支障をきたさないよう、僅かに散らばった汚れや見落とされがちな室内の隙間も掃除します。工事前よりもオフィスを綺麗にしようという精神で時間をかけて清掃作業を行いました。
どれも当然の準備ではありますが、山陽工業は長年の経験と培ってきたノウハウから、このような工事外の調整を順序よく進める力があります。

当然のことを丁寧に行う。この考えが大切だと思っています。
擬木・擬枝やフォリッジには光触媒と呼ばれる光に反応して除菌・抗菌・防臭等の作用を発揮するコーティング剤を塗布しています。
コーティング剤が塗布された造形物を天井に飾ることによって空気を清浄化する効果があります。

山陽工業では今の時代に沿った形でお客様に工事プランをご提案します。


内装工事も外装工事も山陽工業にお任せください!
最後にもう一度、工事後の様子を360度画像で見回してみましょう。下からのアングルだとなかなかの迫力があります。
例えば、社員の家族が見学として会社に訪問する機会があるかもしれません。天井の内装を見た子供が「お父さんの会社って楽しいね」そんな風に言ってもらえたら嬉しいですよね。今回の内装工事には、そのような想いも込められています。自分の会社もそうしたい、自分の家も飾ってみたい等、内装工事に興味を持たれた方がいらっしゃればぜひお気軽にご相談ください。

ここまでご覧いただきありがとうございました。
山陽工業では防水・塗装工事を中心に多種多様な専門工事サービスを提供しております。住みながらの大規模修繕工事から立体駐車場の塗装、コンクリートの美観を復活させる工事など、幅広いニーズにお応えしています。
調査・御見積は無料で承っていますので、お気軽にお問い合わせください。
なお、対応エリアは以下の通りです。


この記事を書いた人 山陽工業 よーこちゃん
・山陽工業に入社して2年目の広報社員。
・たくさんの現場を巡って、日々様々な知識と写真を集めています。
・施工管理に長けた工事監督さん、この道何十年の熟練職人さんの方々に取材を行い、建物の修繕・改修に関する情報を発信していきます。