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床タイルの防滑処理で、雨でも滑らないエントランスに!

エントランスなどの共用部は、通行する人が多いので安全に利用できるようにしておく必要があります。転倒などの事故に繋がってしまう前に、床の防滑処理で雨でも滑らない床にしませんか?この記事では、床の防滑処理の工程についてご紹介しています。

高齢者の転倒事故が増えています!

病院・コンビニ・ショッピングモールなどの施設から、集合住宅の住まいなどのエントランス床には、タイルが設置されている場合が多いですよね。
ですがタイルは濡れると滑りやすく、雨が降った日は転倒事故も多発しています。

タイルは、防滑処理を行うことで滑りにくくすることができます!

多くの方が利用するエントランス。安心して通行できるように、床に防滑処理をしておくことをおすすめします。

今回の記事では、防滑処理をすべき理由から、床タイルが滑る理由・防滑処理の特徴・マンションのエントランス床に防滑処理を行う工程まで詳しくご紹介します!

こんな方は必見!

・出入口の床が雨の日に滑って困っている
・高齢者の方が多く利用する建物を管理している
・床タイルが滑りやすい理由を知りたい

1.高齢者の転倒事故が増加中!

厚生労働省「『人口動態調査』上巻 死亡 第5.31表 不慮の事故による死因(三桁基本分類)別にみた年齢(5歳階級)別死亡数」を基に作成。

65歳以上の方は、交通事故よりも転倒・転落による死因の方が多いのをご存じでしたか?

転倒・転落事故は骨折などの大けがに繋がりやすく、これが原因で介護が必要になってしまうことも多くあります。

令和3年の人口動態調査(厚生労働省)では、65歳以上の転倒・転落による死亡者数は、なんと交通事故の4倍以上にもなっています。

高齢化社会の真っ只中で、転倒防止対策の実施は必要不可欠と言えますね。

店舗やマンション・アパートのエントランスで転倒事故が起きてしまった場合、建物の管理者・所有者が賠償責任を負うことがあります。

【賠償例】

大手衣料品量販チェーン 某日

女性が、雨水で濡れた床により転倒し右太ももを骨折。原因は転倒防止措置を怠った店舗側にあるとして1750万円の損害賠償請求をする。

【判決】滑らかな床面だったため、滑りやすくなっていることは容易に推測できたとされ、約570万円の支払いが命じられた。

このように、単なる転倒事故では済まされず、建物の管理者・所有者の責任が問われる場合が増えています。転倒事故が発生してしまう前に、床の防滑処理をご検討ください。

2.床タイルが滑る原因とは?

そもそも床タイルは、なぜ滑りやすいのでしょうか?

原因1:汚れや異物によるもの

まず1つめは、床表面に汚れや異物が蓄積してしまうことです。

時間が経過すると、床表面に土砂・油分・異物などの汚れが蓄積していきます。そうすると靴底と床タイルの、密着力と摩擦力が減って滑りやすくなります。
さらに、乾燥している状態より、雨などで濡れた状態になると特に滑りやすくなってしまいます。

原因2:身体機能の低下によるもの

2つ目は、身体機能の低下によるものです。

身体機能が低下してしまう原因

加齢による影響
病気や薬の副作用の影響
運動不足による影響

年を重ねると、全般的に身体機能が低下し、思うように体を動かすことが難しくなり転倒を引き起こしてしまうことがあります。

また、病気により薬の数が増えると副作用で立ち眩みや目まいを引き起こす場合もあります。

このような原因で、年を重ねると転倒のリスクは高まります。特に高齢者の多い施設は、転倒防止処置を行う必要があります

3.防滑処理の特徴

では、床タイルの防滑処理はどのように行うのでしょうか?主な特徴をご説明します!

防滑処理の特徴

特殊な液剤を使い、肉眼では見えないミクロン単位の凸凹を床面に作ることで、摩擦係数を高めてスリップを防止します。

防滑処理のメリット

1.短時間で施工が可能
範囲や環境にもよりますが、殆どの場合1日で施工が可能です。施工直後の床面が濡れた状態でも滑り止め効果が発揮されており、すぐに歩行が可能です。

2.床材の外観を変化させずに行える
既存の床にミクロン単位の凹凸を付けるだけで、既存の床材そのものの質感や色を生かしたまま防滑処理を行うことができます。

使用できる床材

磁器タイルや御影石などの床材に使用することができます。

(例)
・エントランス床のタイル・御影石
・浴室床のタイル・御影石
・プールサイドの床タイル

最適な施工場所

スロープ・階段は特に雨で濡れると滑りやすく、プールサイド・浴室は床が濡れている上に素足で歩くので転倒が発生しやすい場所です。
これらのような、滑る危険性が高い場所に防滑処理を行うことで転倒事故を防ぐことができるので、より一層効果を発揮できます。

4.防滑処理をする今回の施工場所

今回ご紹介するのは、マンション床タイルの防滑処理です。

このマンションは高齢者の方が多く住まれているマンションで、3階建てではありますがエレベーターとスロープが設置されていて、高齢者の方に配慮した作りになっています。

そうした中でも、エントランスの床タイルは、濡れると滑りやすかったので、防滑処理を行うことになりました!

床の表面に汚れが溜まって黒ずんでいます。
このように汚れが多いと滑りやすくなってしまいます

実際に私が、運動靴で床を確認しましたが、滑りやすく感じました!

5.防滑処理の工程
(1)薬剤で汚れを浮かす

はじめに、床表面に付着している汚れを落としていきます。

専用の薬剤を使用して汚れを浮かします。
この時、コケ・カビ汚れと水垢汚れ、それぞれに合った薬剤を交互に使って汚れを浮かしています!

(2)汚れを落とす

薬剤で浮かして落ちやすくなった汚れを、2種類の方法で落としていきます。
まずは高圧洗浄です。

このような、高圧洗浄機という機械を使って、床に付着していたコケ・カビ・水垢汚れを落としています

次に、高圧洗浄機では落ちにくかった汚れを、機械で研磨して落とします。

研磨した部分がどんどん綺麗になっています!

(3)滑り止め薬品の塗布

床表面の汚れを落とし終わったら、滑り止め薬品を床に塗布します。

綺麗になった床タイルに、酸性の滑り止め薬品を塗布して20分程度待ちます。

この間、薬品の効果でタイル表面にミクロン単位の凸凹が作られています!

(4)アルカリ性薬品の塗布

そして、アルカリ性の薬品を塗布します。

アルカリ性の薬品を塗布することで、酸性の滑り止め薬品を中和させます。

酸性の薬品は、アルカリ性で中和をさせないと白っぽく残ってしまうことがあります。

(5)洗い流す

最後に全ての薬品を洗い流して施工完了です!

6.防滑処理のBefore&After

それでは、床に防滑処理を行ったBefore&Afterをご覧ください!

コケ・カビ・水垢汚れがすっかり落ちてとても綺麗になりました。

運動靴を履いた状態でどの程度滑らなくなったか確認すると、滑り止め効果が出て靴がキュッと止まり、とても滑りにくくなりました!

防滑処理が完了すると、居住者の方も見に来てくださいました。

ご自身の靴で床が滑りにくくなった様子を確認しながら、「これで安心だね」と喜んでくださいました!

7.防滑処理なら、山陽工業にお任せ!

今回は、防滑処理の様子をご紹介しました。
エントランスなどの共用部は特に、通行する人が多いので安全に利用できるようにしておく必要があります。

転倒などの事故に繋がってしまう前に、床の防滑処理を行っておくことをお勧めします!

また、山陽工業では調査・試験施工・お見積りを無料で行うことができます!

まずは無料の試験施工からいかがでしょうか!

所有している建物の床材に防滑処理を行えるか知りたい…
実際の金額を詳しく知りたい…

など、少しでも気になることがございましたらお気軽にお問い合わせください!

なお対応エリアは以下の通りです。

この記事を書いた人 山陽工業 みさと

広報部として現場で色々な知識を得て、皆さんに発信していきます!

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