気になる周辺の視線をブロックしたり、転落などの危険を低減したり、フェンスは建物の様々な箇所で使われています。
最近では、下記のような理由からフェンスを建物に後付けしたい!と考える方が増えてきています。
・最近同じ高さのビルが隣に建ち、上階に住んでいても視線が気になる…
・小さな子どもの転落事故などが増えているので、上階の安全対策を強化したい!
実際、山陽工業にもフェンス後付けに関するお問合せを多数いただいています!
今回の記事では、とあるマンションで行った目隠し用のフェンスの後付け工事について、詳しくご紹介します。
フェンスの後付けを検討されている方、必見です!
冒頭でも少し触れましたが、フェンスを後付けするメリットについて、改めておさらいしましょう。
建物同士が密接していたり、交通量の多い道路沿いや信号付近に建っている建物の場合は特に、周辺の視線が気になりやすくなります。
リビングのカーテンが少しでも開いていると人の視線を感じたり、玄関を開けると目の前の道路から家の中が丸見えになってしまったり…
実際に住んでみて初めて気づく場合もあれば、道路が大きくなるなど周辺の環境の変化によって新たなお悩みに繋がる場合もあるんですよね…。
そうしたお悩みを、目隠し用のフェンスを後付けすることによって解消することができます。
隙間の有無や色・素材の違いなど、フェンスには様々な種類があるので、
・完全に目隠ししたいのか
・ある程度の光・風を通せる隙間があるほうがいいのか
によって、お好みのフェンスを選ぶとよいでしょう。
マンション上階の廊下などにフェンスを後付けして、高さのある柵を設けることで、小さな子どもが誤って転落してしまったり、物を落下させてしまうのを防ぐことができます。
また、高さのある柵があると、外からの不審者の侵入も防ぐことができます。
最近では、マンションなどの1階の廊下にもしっかりとしたフェンスが取り付けられていることが増えてきています。廊下がそこまでしっかり囲われていれば、防犯的な観点で考えても安心ですね。
今回ご紹介するのは、とあるマンションの廊下に、目隠し用のフェンスを後付けした工事です。
マンションの管理会社様より、「すぐ隣に同じ高さのマンションができたため、廊下の玄関扉の前にだけ目隠し用のフェンスを後付けしたい」とご相談をいただき、施工に至りました。
こちらが施工前のマンションの廊下の様子です。このすぐ向かいには…
同じ高さに、お隣のマンションのバルコニーが!
そして、バルコニーに面した大きな掃き出し窓もあります。
確かに、このままではお互いに目が合って気まずい思いをしてしまうことが多いかもしれません…
早速目隠し用のフェンスを後付けして、居住者様のプライバシーを守りましょう!
まずは墨出し・割付を行い、フェンスの柱を取り付ける位置を明確にします。
★墨出し(すみだし)とは…部材を取り付ける際などの基準となる線を書き出す作業のこと
★割付(わりつけ)とは…部材などを取り付ける位置を正確に決める作業のこと
今回は玄関前の壁と玄関の庇にL字型の柱を取り付けるため、壁・庇に墨出し・割付を行いました。
一見地味に見えるかもしれませんが、これでフェンスと柱の位置が決まるため、実はかなり重要な作業なのです。
ズレなどがないよう、慎重に進めていきます。
取り付ける位置が決まったら、フェンスの柱を現地で加工します。
「このマンション専用の柱」が、職人さんの熟練の技術によって現地で作られます。
職人さんは部材を取り付ける作業だけでなく、こうした部材を加工する技術も持っているんです!頭が上がりません!!
(1)で書き出した位置に、柱用のアンカーを取り付けます。
アンカーは、この後取り付ける柱の土台のような役割を持っています。
★アンカーとは…部材や器具などを取り付けるために使われる、大きめのネジのような部品のこと。抜けにくい構造になっている。
アンカーは、庇にも取り付けます。
アンカーに、(2)で加工したL字型の柱を取り付けます。
アンカーは下の写真のように、柱を内部からしっかり支えてくれています!
柱がしっかり固定できたら、いよいよ目隠し用のフェンスを取り付けます。
最後に、柱の根元をシーリング材で埋めます。
★シーリング材とは…ゴムパッキンのように、弾力があり水を弾く性質を持つ材料のこと。雨水などの浸入防止・地震などの衝撃緩和のため、サッシまわりや外壁の目地、防水材の端部など建物のあらゆる箇所に使われている。
シーリング材をしっかり乾燥させたら、目隠し用のフェンスの後付け工事は完了です。
施工前と比較すると、写真で見てもしっかり目隠しされていて安心します…!
今回このマンションでは、他の階にも同様に目隠し用のフェンスを後付けしました。こちらが、それぞれのBefore&Afterの写真です。
気になる箇所だけピンポイントで目隠ししているので、廊下が暗くなってしまうこともなく快適です!
参考までに、今回このマンションで行ったフェンス後付け工事にかかった日数をご紹介します。
※上記工事日数はあくまで参考です。実際にかかる日数は、フェンスの種類・数量や建物の状況などにより前後しますのでご了承ください。
ここまで記事を読んで
「フェンスを後付けしたい箇所があるけどできるのかな?」
「興味はあるけど、どんな場所に設置すればいいのか明確なイメージができない」
と思われた方はいませんか?
そんな方のために、山陽工業で施工した事例を何件かご紹介します!
屋上の空いているスペースを有効活用するためにフェンスを取り付けて空間を作ったり、防犯対策のために取り付けたり。
フェンスの後付けで解決できる問題は、まだまだ沢山ありそうですね!
今回はマンションの廊下にフェンスを後付けした工事についてご紹介しましたが、山陽工業では、建物の用途や設置箇所を問わず、フェンスの後付け工事を承っています。
上記のようなご要望も大歓迎ですので、まずは一度お気軽にご相談ください。
なお、対応エリアは以下の通りです。
この記事を書いた人 山陽工業 かおり
・山陽工業で働く1児の母(2015年入社)
・「こんなこともやっているんだ!」と知っていただける、比較的小規模な工事や少し特殊な工事についての記事を主に投稿します。
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