・避難はしごが古くなってきて、非常時にきちんと使えるか心配。
・避難はしごの枠(避難ハッチ)の周りのシーリング材が割れて、雨漏りしそう…
火事等の非常時に、下の階へ避難するための避難はしご。
いざというときに不具合なく、安全に使えるのか?
毎日使うものではないからこそ、見た目が汚れていたり、古くなっていたりすると、心配になりますよね。

非常時の安全のためにも、常に不具合の無い状態にしておきたいですね…
山陽工業では、避難はしご交換を大規模改修工事の一環として行うこともあれば、避難はしご交換のみのご依頼をいただくことも多くあります。
今回の記事では、そんな避難はしごの交換について詳しくご紹介します。
1.古くて不安…避難はしごの現状
今回避難はしご交換工事を行ったのは、埼玉県のとあるマンションです。
建物全体の改修工事を実施させていただいた際、「避難はしごも古くなってきたので、ついでに交換してほしい」とご用命いただき、施工に至りました。
そんな避難はしごの現状はこちら。

避難ハッチ(枠)の全体に汚れが目立ちます。
蓋を開けると…


かなりサビています…!!
実際、蓋を開けるときも「ギギギギ…」と不穏な音が鳴り、蓋の動きもスムーズではなくなっていました。

非常時、焦っているときに蓋が開かなかったらと思うと…恐ろしいです!!
そして、下の写真の赤で囲んである部分。
隙間が空いているように見えますが、こちらはシーリング材が劣化して痩せてしまっている状態です。

シーリング材とは、弾力のあるゴムのような素材で、避難はしごやサッシ等、部材と部材の間の隙間を埋めるために使われます。
シーリング材は劣化すると弾力が無くなり、やがてひび割れ、その隙間から雨漏りが発生する恐れもあります。
こちらの避難はしごの周りのシーリング材は、ひび割れの一歩手前の状態です。直ちに修理が必要です!
2.交換工事スタート
避難はしごの現状がわかったので、早速交換工事を開始します。
まずは、古くなった避難はしごを撤去します。
最初に避難ハッチの蓋を外します。


次に、中にぶら下がっているはしごを外します。


下の階の天井部分にあたるカバーは、サンダーでカットして

外します。


撤去が完了しました!

こちらの枠はサビてしまっていますが、外すことができないので、交換ではなく補修を行います。
サビている部分を削り取り、サビ止め剤を含むスプレーで塗装します。




綺麗になりました!


サビていた部分が補修されるだけで、何となくほっとします!次はいよいよ、新しい避難はしごの設置です。
新しい避難ハッチを設置します。
まずは、先程塗装した枠に、新しい避難ハッチを取り付けます。


この取り付けがズレてしまうと、避難はしごが安全に使用できなかったり、隙間ができて雨漏りの原因になってしまう恐れがあるため、しっかり調整しながら取り付けます。
次に、下の階の天井部分にあたるカバーを組み立て、取り付けます。






はしごをビスで取り付けたら、設置完了です。




最後に、はしごの動きに問題がないか点検を行います。

はしごの設置は完了しましたが、これで工事完了…ではありません!
取り付けた避難ハッチの周りに、新しくシーリング材を充填します。
まずは、施工する箇所の周りを清掃します。

次に、シーリング材が付着しないように周りを養生し、プライマー(下塗り材)を塗布します。

次に、シーリング材を充填します。下の写真の灰色っぽい部分がシーリング材です。

最後にヘラで押さえてシーリング材を密着させ、養生を外したら、施工完了です。

3.工事完了!
避難はしごの交換が完了しました。

蓋の開閉・はしごの上げ下げ等、動きもとってもスムーズで、見た目もピカピカです。



シーリング材も新たに充填したので、雨漏りの心配もなくなりました!
4.避難はしご交換等、設備工事も山陽工業にお任せください!
山陽工業では、避難はしご交換等の設備工事の施工経験も豊富です。
前述した通り、今回ご紹介したマンションのように建物全体の改修工事の一環として設備工事を承ることもあれば、設備工事のみのご依頼をいただくことも非常に多いです。
今一度、ご自宅の設備を見直してみませんか?
建物診断・御見積は無料です。
まずはお気軽にお問合せください!
なお、対応エリアは以下の通りです。


この記事を書いた人 山陽工業 かおり
・山陽工業で働く1児の母(2015年入社)
・「こんなこともやっているんだ!」と知っていただける、比較的小規模な工事や少し特殊な工事についての記事を主に投稿します。
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