コンクリート造の建物に関して、こんなお悩みはありませんか?
・何度工事をしても同じ場所で雨漏りを繰り返す…
築年数が長くなると、建物の劣化は避けられない問題です。
毎回高いお金を払って工事するなら、いっそ取り壊して新しく建て直した方がいいのでは?と考える方も少なくないでしょう。
しかし、思い入れのある大切な建物や、役所や学校・病院等毎日多くの人が利用する建物は、できれば取り壊さず、今のまま残したい…
その願いを、山陽工業の「IPH工法」で叶えることができます!
今回の記事では、山陽工業がおすすめする「IPH工法」について、実際の施工写真と共に詳しくご紹介します。
IPH工法とは、コンクリートの内部(Inside)に樹脂を注入し、加圧状態(Pressure)で硬化(Hardening)させる工法です。
通常の雨漏り修理工事との違いは、何といっても「削ったり壊したりすることなく、雨漏り修理ができる」という点です。
IPH工法は、コンクリートの表面に小さな穴をあけて特殊な樹脂を注入することで、水の通り道を塞ぎ、雨漏りを防ぎます。
目視で確認できないほどの小さなひび割れにも樹脂を注入することができるので、通常の雨漏り修理工事後に発生しやすい「雨漏りの再発」も防止する高い効果が期待できます。
また、コンクリート内部の隅々まで樹脂が行き渡り接合することで耐久性が高まり、建物自体の長寿命化に繋がります。
言わば、「プレミアムな雨漏り修理工事」です!
今回の記事でご紹介する建物は、都内のとある体育館です。
体育館を運営されている方から、「建物自体が古いからか、何度工事をしても雨漏りが止まらない」とご相談をいただきました。
こちらが雨漏り箇所の様子です。
天井ボード一面に、水染みが広がってしまっています…
建物の躯体の状態を確認するため、天井ボードを撤去します。
中のコンクリートの状態を見てみると、広い範囲でひび割れが発生していました。
ちょこっと修理したくらいでは適わなそうなひび割れですね…
「古い体育館ではあるけれど、利用する方がたくさんいらっしゃるため、できれば壊さずにずっとこのまま残していきたい。」
そんな思いを口にされた運営者様へ、IPH工法が最適であるとご提案し、施工させていただきました。
まずは、樹脂を注入する箇所をマーキングしていきます。
ひび割れの状態によって、注入箇所の間隔は異なります。
今回発生していたような「実際に雨漏りが発生しているひび割れ」には狭い間隔で、「まだ雨漏りが発生していないひび割れ」には広い間隔で注入します。
次に、マーキングした箇所に、樹脂を注入するための穴をあけます。
穴をあけることを穿孔(せんこう)と呼びます。
IPH工法では、水で湿潤し、削粉を回収しながら穿孔を行うので、粉塵が発生しない、クリーンな状態で作業ができます。
また、無振動・低騒音のドリルを使用するため、騒音が軽減されます。
次に、「台座」と呼ばれる部材を、シーリング材を使って穴に取り付けます。
*台座(だいざ)とは…IPH工法の樹脂を注入する機材の土台となるものです。
*シーリング材とは…ゴムのように弾力がある素材で、主に部材と部材を接合させるために使われます。
台座の取り付けが完了しました。
台座がズレてしまうと、樹脂が漏れたり、樹脂を充分に注入できなくなる恐れが…!台座の取り付けは、非常に重要な作業です!
次に、樹脂を注入します。
IPH工法では、「IPHカプセル」と呼ばれる特殊な器具で注入を行います。
IPHカプセル内に入っている樹脂は、コンクリートの内部から引っ張られるようにゆっくりと入り込み、ひび割れを樹脂で満たします。
注入した樹脂が完全に硬化したら、IPHカプセルや台座・シーリング材をすべて撤去し、あけた穴をモルタルで埋めます。
この作業を「埋め戻し」と呼びます。
こちらでIPH工法による雨漏り修理工事は完了です!
施工前後を見比べてみると…
ひび割れがしっかり補修されていることが分かります。
コンクリート内部のひび割れも、隅々まで樹脂が注入されているので、雨漏りの心配ゼロです!
今回ご紹介した「IPH工法」、聞き慣れない特殊な工法ではありますが、山陽工業では、IPH工法による雨漏り修理工事の実績が多数あります。
実際に施工する作業員も経験が豊富ですので、ご安心ください。
もちろん、ご提案するのはIPH工法だけではありません。
建物の状況やお客様のご要望から、建物のプロが最適な工法をご提案いたします。
建物の調査・御見積は無料ですので、まずは一度ご相談ください。
なお、対応エリアは以下の通りです。
こちらのページでIPH工法について更に詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
この記事を書いた人 山陽工業 かおり
・山陽工業で働く1児の母(2015年入社)
・「こんなこともやっているんだ!」と知っていただける、比較的小規模な工事や少し特殊な工事についての記事を主に投稿します。
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