突然ですが、皆さんのアパートの廊下や階段の長尺シートは古いまま放置されていませんか?
そのままにしていると、端部の捲れでつまずいたりなどの足元の危険に繋がるだけではなく、汚れが溜まることによって建物内部の劣化にも繋がる危険性があります!
費用も手間も増えてしまう恐れが・・・
長尺シートの貼り替えだけで危険をなくすことができるうえに、建物の見た目をガラッと綺麗にすることも可能です!
今回は、建物修繕工事の専門業者である山陽工業が、アパートの長尺シート貼り替え工事での流れについて詳しくご紹介します。
築年数の長いマンション・アパートのオーナー様、必見です!
「長尺シート工事」についての動画をYouTubeの公式チャンネルにて公開しております。宜しければ併せてご覧ください!
長尺シートとは、シート状床材のことです。耐久性が高く綺麗な状態が長持ちしやすいため、公共施設や店舗など人の歩行が多い共用部分でよく使用されます。
長尺シートのメリット
滑りにくくなる
歩行音が軽減される
強度が高くキズが目立ちにくい
まずは、今回長尺シートの貼り替えを行う場所を見ていきましょう。今回施工をするのは、アパートの共用部分である廊下と階段です。
まず、廊下はシートとシートの間に隙間ができてしまっています。
階段は端部のシートが浮いてしまっています。ここから水が入ってしまうと、錆びて劣化の原因になってしまいます。
では、この廊下と階段の長尺シートがどの様に貼り替えられるのか工程を詳しくご説明します!
長尺シートに切れ目を入れ、剥がしていきます。剥がす部位に合わせて道具も使い分けます。
次に、「ケレン作業」を行います。
ケレン作業とは、塗料を塗る前に素地をキレイにして整える作業のことです。主に塗装を行う前の素地に残った、サビや汚れを落とす下地作業になります。
ケレン作業が不十分だと、シート浮きや剥がれの原因になったりなど後で手直しが必要になることもあります。
その為とても大切な作業です。
塗料の密着度を高める効果もあります!
階段の細かい部分も手作業で丁寧にケレンを行っていきます。
次に行うのは下地を塗る作業です。
下地に使用する素材はモルタルです。
モルタルとは、セメントと砂と水を混ぜ合わせて作る材料です。セメントと砂でできているので、燃えにくいという特徴があります!
では、このモルタルを下地として塗っていきます。
床が平らになるよう丁寧に塗り込んでいきます。
下地を塗り接着面をより平らにすることで、シートの粘着性が良くなる効果があります!
下地を塗る作業では、大きいハケと小さいハケを2種類使い分けながら細かいところまで素早く丁寧に塗り込みます。
また、今回施工するのはアパートの共用部分なので、居住者の方が通れる様に半分ずつに塗り分けて下地塗装作業を行っています!
半分が乾いたらもう半分を塗ることで居住者の方の動線を残しながら作業をすることができます。
モルタル下地は、 冬場だとおよそ30分・ 夏場だとおよそ10分 で乾きます!
下地を塗り終えた廊下です!とても平らで綺麗になりましたね。
次に行うのはプライマーを塗っていく作業です。
ここからは防水のための作業です。
防水作業は側溝部分に、
「①プライマー」→「②ウレタン塗膜防水材」→「③トップコート」
の三段階の塗装作業を行います。
これらの作業により、長尺シートの端などの隙間から雨水などが入り込み建物の躯体が劣化してしまうことを防止することができます。
建物を守るためのとても大切な作業です!
この青色の塗料が「プライマー」です。
プライマーとは、下地と塗料の密着度を高めるものです。
いわゆる「接着剤」の効果があります!
ハケとローラーを使って細かい部分も広い部分も丁寧に塗っていきます。
そしてウレタン塗膜防水材を塗って防水層を仕上げていきます。
この青い塗料が防水材の役目を果たします!
プライマーの乾いた上から、丁寧に塗り残しがないよう塗っていきます。
このウレタン塗膜防水材は、2・3時間ほどで乾きます!
最後にウレタン塗膜防水材の上からトップコートを塗ります!
グレーの塗料がトップコートです。
防水材を守るために仕上げとして上から塗っていきます。
塗り終えることができました!
ここから、廊下と階段の長尺シートを貼り替える作業に入っていきます!
まずは、シートを貼り付けるための接着剤を塗っていきます。
廊下です。外側から半分ずつ接着剤を塗布していきます。
階段も接着剤を綺麗に塗り終えました!
そしていよいよ新しい長尺シートを貼る作業に入ります!
長尺シートも、右側から半分ずつ貼っていくことで下地の時と同じように、居住者様の歩く動線を確保したまま作業を行っています!
曲がり角部分は切りながらサイズ調節を行い、丁寧に合わせます。
最後に「転圧」を行います。この作業でしっかり密着度を高め、後で長尺シートが浮いてしまうのを防ぎます。
この長尺シートですが、よく見るとシート同士の繋ぎ目部分の柄までぴったりと合っています!
職人技ですね!
階段は、バーナーで長尺シートを炙り柔らかくします。そうすることで段差部分に密着し、しっかりと貼ることが可能です!
いよいよ最後の、シーリング作業を行います!
ここでいうシーリングとは、仕上げ材の隙間を塞ぐ作業のことです。
この作業を行うことで、隙間からの雨水などの浸入や、内部素材の劣化を防ぐことができます。
シーリング材のはみ出しを防ぐため、全て事前にマスキングを貼ってからシーリング作業を行います。
乾かないうちにヘラで伸ばします。
先程ご紹介したシート同士の繋ぎ目部分は溶接棒で埋め、より繋ぎ目部分が目立たなくなりました!
シーリング作業が完了しました!
細かい部分まで丁寧に行われていますね。
これで施工完了です!
今回の施工は、2階建てアパートで約10日間で終了しました!
今回の施工では廊下と階段の長尺シートの貼り替えのみですが、この貼り替えだけで建物全体が明るく見えますね!
安全性・美観性を共に高めることができました。
廊下と階段の長尺シートの貼り替えだけで、新築のような綺麗さになりましたね!
長尺シートの貼り替えは見た目を綺麗にできるだけではなく、建物内部の劣化も防ぐことができる施工です。
山陽工業は建物全体の修繕工事の専門業者です。
少しでも気になったり、興味がありましたら是非山陽工業にご連絡ください!
また、
※上記価格には高圧洗浄・既存撤去など、下処理費用及びシール防水費用は含まれておりません。
山陽工業では、調査と見積は無料で承っております。
まずはお気軽にお問い合わせください!
長尺シートの施工費用に関してお問い合わせいただく際は、問い合わせフォームに以下の情報を記載していただけるとスムーズです!
なお、対応エリアは以下の通りです。
この記事を書いた人 山陽工業 みさと
2023年入社の新人営業部
広報部として現場で色々な知識を得て、皆さんに発信していきます!
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