防水工事にはいくつもの種類がありますが、こちらの記事では小学校の屋上にて行われたアスファルト防水工事についてご紹介しています。
既存の防水層を解体して新しいシートを張ったり、メンテナンスのしやすい断熱ブロックを敷き詰めました。
実際の工事がどのような工程で進んでいるのか、一つ一つの作業にどのような目的があるのかを知ることで、工事を検討する上での参考になるかもしれません。
お気軽に覗いてみてください。
アスファルト防水とは防水工事の種類の一つであり、豊富な実績を誇る信頼性の高い工事方法です。耐用年数が長いことからビルやマンション等の広い屋上に適しており、工事後すぐに防水性能を発揮するという特徴があります。
最初に屋上の劣化状況をチェックします。
屋上を覆うブロックは、かつてその下に施工された防水層を保護するために敷き詰められたコンクリートです。
経年劣化でシーリングがボロボロになった目地部分からは、雨水が浸入してしまう可能性があります。
また、あちこちで雑草が繁殖しており、中にはコンクリートが下から押し上げられている場所もありました。こうなってしまうと防水層としての機能は期待できません。
早速、古い防水層の解体作業を始めていきます。
電動ハンマーやバールでコンクリートを砕いてから剥がしていきます。
細かな瓦礫も掃除します。
解体したコンクリートや瓦礫は一ヶ所に集めます。
かなりの量が積み上がっています。
産業廃棄物用の袋に詰めたら、クレーンで屋上から直接下ろしていきます。
防水層の解体が完了しました。
古い防水層の解体と撤去が済んだら、仮防水と呼ばれる作業を進めていきます。
仮防水とは、古い防水層が撤去され無防備になってしまった屋上部分に簡易的な防水処理を施すことを言います。
速乾性の防水塗料を塗ることで水の浸入を阻み、次の工程までの間、施工面を保護してくれる重要な役割を持ちます。
屋上全面の仮防水が完了しました!
いよいよ、本命であるアスファルト防水工事の作業に入っていきます。
アスファルト防水は「ルーフィング」と呼ばれる、アスファルトが浸透したロール状のシートを張り替え・張り重ねることで防水層を形成していきます。
シートの種類や張り方によっていくつかの工法に分かれますが、基本的にはあぶって溶かしたアスファルトを接着剤代わりにして、防水シートを圧着していきます。
今回は2種類の防水シートを張り重ねて防水層を作り上げでいきます。
最初に張る防水シートは裏面に適度な粘着性があるので、火器を使用しての溶着を必要とせず、張り付ければそのまま下地面と接着します。
ですが、隙間を確実に埋めて水が浸入しないようにするためにも、防水シートの際(きわ)のみ専用のバーナーであぶって溶着させていきます。
排水口の周辺もこのように。
続いてその上から2種類目の防水シートを張り重ねていきます。表面は砂を撒いたようなザラザラした質感となっており、滑り止めの役割を果たしています。
最初に敷いた防水シートの継ぎ目を跨ぐよう配置します。
こちらも専用のバーナーとローラーを用いて、シートの際(きわ)や端部を溶着していきます。
アスファルト防水で重要なのは、防水シートの裏面に含まれたアスファルトを均一に溶かし、下地面との間に隙間ができないよう溶着することです。防水シートがしっかり圧着されていることを確認しながら作業を進めていきます。
立ち上がり部分(=床面に対して垂直に立ち上がった部分のこと)にも同じように溶着します。
アスファルト防水による防水層が完成しました!
ですが工事はまだ終わりではありません。
最後の仕上げとして、「コンクリート押え工法」を施していきます。工法と称してはいますが、具体的には熱や衝撃から防水層を守るための保護材を敷き詰めていく仕上げの作業です。
ブロック型のコンクリートを設置することで浮き上がり等の劣化を防ぎ、防水層の延命化に繋がります。
専用の丸い金具で固定します。
横から見るとこんな感じになっています。
ブロック型のコンクリートは簡単に取り外しが可能なので、防水層のメンテナンスをしたい時等に、非常に便利な保護材となっています。
どんどん敷き詰めていきます。
山陽工業では平場 ¥9,900/㎡〜で請け負っています。(※現場の状態・環境によって上記数字は変化します。あくまでも参考価格としてご承知下さいますようお願い致します。)
山陽工業は防水工事の実績が豊富にある建設会社です。
戸建ての屋上から、アパートのバルコニー、今回のような公共施設まで、幅広い建物で多くの防水工事を実施してきました。
どのような施工事例があるのかは、弊社の施工実績またはブログの方でご紹介しています。
調査・御見積は無料ですので、防水工事に関するお悩みはぜひ山陽工業にご相談ください。
なお、対応エリアは以下の通りです。
この記事を書いた人 山陽工業 よーこちゃん
・山陽工業に入社して2年目の広報社員。
・たくさんの現場を巡って、日々様々な知識と写真を集めています。
・施工管理に長けた工事監督さん、この道何十年の熟練職人さんの方々に取材を行い、建物の修繕・改修に関する情報を発信していきます。
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