お住まいのアパートや、所持しているマンション・ビルの外壁は劣化していませんか?少しの劣化でも放置すると漏水などの原因になってしまう可能性がある為、早めの修繕が必要です。
外壁の修繕を行うには足場架設が必須になってきますが、建物の中にはある理由から足場が架けられないものもあります。
そんな時に活躍するのがブランコ工法!
このようにロープにぶら下がって作業をしている人を見た事ある方も多いのではないでしょうか?
この記事ではブランコ工法のメリットデメリットや、実際にブランコ工法で行った外壁シーリングの修繕工事の工程などを詳しくご紹介します。
アパートやマンション、ビルのオーナー様などの外壁でお困りの方必見です!
街中で屋上からロープを使って、ぶら下がりながら作業をしている作業員を見たことはありませんか?
お住まいのマンションや、勤務先のビルなどで遭遇したことがある方もいるかもしれませんね。
これが、ブランコ工法と呼ばれる工法です。
記事の冒頭で少し触れましたが、この記事でご紹介するような外壁修繕工事には、足場架設が必須です。
しかし、建物の中には以下のような止むを得ない事情で、足場が架けられないものもあります。このような時、足場の代わりにブランコ工法が利用されます。また、初めからブランコ工法の方が好都合な場合もあります。
・建物同士の距離が近くて足場が架けられない場合
・人通りが多い場所に建物がある場合
・外壁の一部だけの修繕が必要な場合
・建物に曲線が多用されている場合
足場架設とブランコ工法どちらが適切なのかは、建物の場所や状況によって変わります。その為、施工の際はどちらの方法を選択するかご相談しながら進めましょう!
「足場の代わり」と表現すると、ランクが落ちてしまうのではないか?と不安に思う方もいるかもしれません。
しかし、ブランコ工法には様々なメリットがあります。
メリット
狭いスペースでも施工が問題なくできる
費用が抑えられる
光を遮るものがない
足場架設では、塗料の飛散等を防止するシートがかけられる為、窓からの光を遮ってしまいます。それに比べて、ブランコ工法はロープのみで行う為、窓からの光を遮らず、普段どおりの生活を送ることができるのです。
また、デメリットも何個か存在します。
デメリット
職人の技術力が必要
お客様自身で施工の確認が行えない
ブランコ工法は足場架設と違い安定した場所での作業ではない為、職人の技術力が必要だと言われています。しかし、山陽工業では問題ございません!数々の現場を施工したプロの職人が施工しますので、安心してお任せください!
ブランコ工法のメリットとデメリットをご紹介しましたが、今この記事をご覧の方の中には、他のサイトで「ブランコ工法のみで大規模修繕ができる」と謳っているのを目にしたことがある方もいるかもしれませんね。しかし、山陽工業ではブランコ工法のみでの大規模修繕工事は基本的にオススメしておりません。
ブランコ工法は足場を組まずにロープでぶら下がりながら作業を行います。力が必要な作業では、充分に踏ん張ることができず職人の本来の力を発揮できません。さらに、落下のリスクが高まりとても危険です。
しかし、ブランコ工法が悪いという訳ではありません!
ブランコ工法をするには、足場を組むことができない狭い場所がオススメです。
ブランコ工法で行うか、足場を組んで行うかは施工場所や施工範囲を確認し、適切な方法を選びましょう。
外壁の劣化にも様々な種類が存在しますが、今回ご紹介するのはシーリング材の劣化で、よくある劣化の一つです。
シーリング材とは、外壁の目地やお風呂など建物の様々な場所に使用されているプニプニとした柔らかい素材です。部材と部材のつなぎ目を埋め、地震などによる振動の衝撃暖和や水の浸入防止の為など、建物の安全性を保つ重要な役割があります。
しかし、温度変化による収縮や膨張が原因で劣化してしまう為、室外のシーリング材の方が劣化の進行が早いと言われています。
劣化したまま放置すると、漏水の原因になってしまいます…!
定期的に点検し、劣化しているシーリング材があれば修繕しなければいけませんね。
シーリング材についてこちらの記事↓で徹底解説しております!役割などもっと詳しく知りたい方は是非ご覧ください。
今回ご紹介する現場の建物は3階建のマンションです。
近隣の建物同士の距離が近く、足場を立てるスペースが無い為、ブランコ工法で工事を行うことにしました。
まずこちらは施工前の様子です。
ひび割れが目立ちますね。この建物全体のシーリング材がこのように劣化しており、この状態のまま放置すると漏水の原因になってしまいます。
まず初めに、ひび割れて劣化したシーリング材を撤去します。
カッターで切り込みを入れ、一気に剥がします。
ブランコに乗っての作業ですが、とても安定して作業を行っています。
さすが経験豊富な職人さんですね!安心して見ることができます。
剥がした後は、このようにぽっかりと溝ができています。
次にマスキングを行います。
マスキングとは、シーリング材がはみ出さず綺麗に充填できるように周りをテープで囲うという、シーリング材の充填を行う際の下準備の作業です。
次にシーリング専用のプライマーを塗布します。
プライマーを塗布するとシーリング材との密着度がアップし、持ちがよくなります。
その為、溝のサイズに合った小さなハケを使用し、塗り残しが無いように塗布します。
プライマーの塗布が終われば、次にシーリング材を打っていきます。
コーキングガンと呼ばれる工具を使用し、丁寧に充填します。
シーリング材が打ち終わったら、綺麗になるようにヘラで平します。
軽くヘラで抑えながら平すことで、シーリング材を満遍なく敷き詰めることができるのです。
最後に、初めに貼ったマスキングを綺麗に剥がして完成です!
外壁シーリング修繕のBefore&Afterを比べて見てみましょう!
シーリングのひび割れは無くなり、新築時のような状態になりました!
これでシーリング材本来の機能を発揮し漏水を防ぎ、安心して生活を送ることができますね!
今回ご紹介した現場では、ブランコ工法で3階建のマンションの外壁2面全てのシーリング修繕を行いました。
タイル目地・窓枠・エントランス扉部分・ベランダサッシなど…あらゆる場所の劣化したシーリング修繕したこの現場の、工期と価格をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
※上記の工事期間・価格はあくまで参考です。劣化状況や原因、施工範囲によって変動しますので、ご注意ください。
シーリングは建物の安全を保つ為にとても重要な役割があるので、定期的な点検が必要です。その為、劣化しているシーリングを発見したら早めの修繕が必要ですね。
一部分だけ人の手が届かない場所のシーリングが劣化しているけど、一部分の為に足場をかけてもらうのもちょっと…他の箇所も劣化してからまとめて依頼しようかな?
そんな時こそ「ブランコ工法」です!!早めに修繕しましょう!
ブランコ工法は、足場を架けずに対応することができる為、一部分の修繕や隣同士の建物が近い場合も問題なく工事を行うことが可能です。
山陽工業は防水工事・外壁工事を中心に年間650件以上の実績があり、戸建て・アパート・マンション・ビルなど、様々な建物の調査・シーリング修繕を承っています。
もちろん、ブランコ工法の経験も豊富ですのでご安心ください!
なお、対応エリアは以下の通りです。
この記事を書いた人 山陽工業 まお
・2022年入社の新人営業部
・お客様にもっと信頼される山陽工業を目指して、様々な工事内容を発信していきます!