突然ですが、あなたの建物の排煙窓は、定期的な使用とメンテナンスが行われていますか?
排煙窓は、使用せずに放置しているだけでも劣化の原因となり、窓の開閉ができなくなってしまう恐れがあります。
今回は、劣化が原因で開かなくなってしまった排煙窓の補修工事の様子をご紹介します!
排煙窓の不具合にお困りの方、必見の内容です!是非、ご一読ください。
「排煙窓」とは、写真のような壁の上部に設置されている窓のことです。公共施設等で目にすることも多いのではないでしょうか?
この窓は、火災が発生してしまった際に生じる有害な煙を外へ排出して、建物内の安全を確保するための窓として設置されています!
火災の煙には、一酸化炭素が多く含まれています。この一酸化炭素を部屋に充満させてしまうと、一酸化炭素中毒になり命を落とす危険性が高まってしまいます。
その際に活躍するのが排煙窓です。排煙窓は、煙が上昇する性質を利用して天井付近に設置されており、連結された排煙窓を一斉に開けることで、素早く排煙効果を得て緊急時に命を守ることへ繋げられます!
もちろん火災時以外に、通常の換気用の窓として使用することもできます。
排煙窓は、手の届かない高い場所に設置されています。そのため、排煙窓を開閉する「排煙装置」または「排煙オペレーター」という設備が手の届く場所に備わっています。この種類によって排煙窓の開閉方法が異なるので、ご紹介します!
手動でハンドルを引くことで、ワイヤーで連結された窓を一斉に開けることができます。
窓の開閉を、手動でハンドルを回して行うオペレーターです。そのため、開閉具合を調節しながら窓を開けることができます。
窓の開閉を、防災センターで集中管理することのできるオペレーターです。そのため、イベントホール等の大きな空間で活躍します。
ボタン1つのワンタッチ操作で、窓の開閉を一斉に行えるオペレーターです。そのため、排煙効果に優れています。
排煙窓には主にこれらの種類の、排煙装置または排煙オペレーターが使用されています。今回は1つ目にご紹介した「排煙装置」の補修工事の様子をご紹介します!
こちらが今回補修工事を行う排煙窓です。見た目では大きな劣化や故障は見られませんね。ですが、ワイヤーと器具の劣化により窓が開かなくなってしまっています。
では、排煙窓は主に何が原因で劣化してしまうのでしょうか。
排煙窓は、これらの原因等で窓の開閉ができなくなってしまいます。そのため、定期的に点検を行い、いざという時に使用できるようにしておく必要があります!
まず、ダンパーの交換をしていきます。
古いダンパーを取り外して新しいダンパーに交換します。
ダンパーが伸縮することで、窓の開閉を調整しています。そのため、このダンパーの反発力が低下してしまうと窓の開閉ができなくなってしまいます。
とても大切な部品ですね!
次に排煙錠を交換します。
この部品にワイヤーを通して、窓同士を連結させています。
そして、ワイヤーの交換です。
ワイヤーは赤矢印の部分を通っています。
画像左側の排煙装置から、画像右側の排煙錠の中を通って、窓全体が連結するようになっています。
排煙装置と窓全体を繋げている、大切な部品です!
排煙錠の中を通るように、新しいワイヤーを取り付けています。
最後にカバーを取り付けて、施工完了です!
最後にお客様ご自身に、排煙窓の開閉がきちんと行えるようになったか実際に確認していただきます。
窓がスムーズに開くようになりました!
これで、いざという時に安心ですね!
排煙窓の補修工事にかかる基本的な時間をご紹介します。
■補修工事にかかる時間:1つの窓で 3~4時間
※排煙窓は、連窓になっている場合が多いため、窓の数等により変動がございます。
ご自身の建物の排煙窓に補修を行った際の、詳しい施工時間を知りたい!という方はお気軽にお問い合わせください。
排煙窓は、経年劣化や故障が原因で窓が開かなくなってしまうことがあります。
故障に気付かずそのままにしてしまうと、いざ火災が起きた際に命に関わることも…
そのため、しばらく排煙窓を使用してない方がいらっしゃったらこの機会にぜひ一度、排煙窓が問題なく開閉できるかチェックをしてみてください!
その際に、
・開閉時に異音が発生している…
・排煙窓を繋ぐワイヤーが切れていまっていた…
等ございましたら、ぜひ一度山陽工業へお気軽にお問い合わせください!調査・御見積は無料で承っております!
なお、対応エリアは以下の通りです。
この記事を書いた人 山陽工業 みさと
広報部として現場で色々な知識を得て、皆さんに発信していきます!
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