外装の割れた石材も元通りに!
・壁や床の石材の割れを直したい
・石材が交換になった際の大まかな費用や日数を知りたい
・石材の交換工事の流れを知りたい
石材は、人工的には出すことのできない特有の風合いと光沢感がある上に、重厚な見た目により高級感のある印象を出すことが可能です。
ですが、石でできていることから非常に硬く丈夫ではあるものの外的衝撃を受けると割れや欠けが発生しやすい…と言った、懸念点を持ち合わせている素材でもあります。
割れや欠けの発生している石材を放置していると、割れた部分から雨水などが浸み込み建物自体の劣化を招いてしまったり、壁の高い位置の石材が割れていると、破片が落ちた際に周囲の人が怪我をする危険性などが考えられるので、割れや欠けが見つかった段階で修理を行う必要があります。
今回の記事では、エントランス壁の割れた石材を交換した工事の様子を詳しくご紹介しているので、管理されている建物の石材にお悩みを抱えている方は必見です!
まず、今回の施工場所と劣化状況です。
今回石材の張り替え工事を行うのは、ビルのエントランス壁です。
目立つ大きな割れが発生していますね。
こちらの石材は「御影石」という種類の石材です。御影石は、硬度が高い・風化に強い・吸水率が低いという特徴から、耐久性に優れた丈夫な石です。
丈夫な御影石でもこんなに大きな割れが発生してしまうんですね…
施工に伺った際は、割れた箇所が剥がれ落ちてしまう危険が無いようにテープで固定されていました。
美観にも影響が出てしまうので、石材が割れている部分に新しく既存の石材と見た目が同じものを選定し交換します!
まず、破損してしまった石材を撤去します。
支持金物を取り付けるための穴をあけます。この、穴をあける作業を「穿孔」と言います。
穴があいた箇所にアンカー・支持金物を取り付けます。
この後にダボと呼ばれる小片を入れる穴もあけておきます。
張り付ける箇所の段差を石材の欠片で埋めてから、専用の接着剤を付けます。
そして新しい石材の接着です。石材は非常に重たい作りなので、慎重に接着していきます!
接着ができたらレベル調整をして、石材が水平になるように確認しながら微調整を行います。
内側からモルタルで高さを出し、しっかりと固定をします。
それでは、ダボを取り付けるための細かい作業です!ダボには石材同士の接合面に繋げるように入れることで、石材のズレを防ぐ役割があります。
上部の石材にあけておいた穴に、ダボを取り付けます。
ダボに糸が付けられていますね…!
通常は石材を下から張り付けながら、ダボも併せて下からはめて行くことができますが、今回のように一部の石材のみ交換する場合はこの糸を慎重に使って行う作業である「引きダボ」を行います!
残りの箇所にも石材を張ったら、取り付けられていた糸を引くことでダボを下の穴に落とします。
ダボが取り付けられました!
細かい作業ですが、石材を部分張り替えする場合もスムーズに進めるための職人技に驚きです!
ここで石材の張り替えは完了です!ですがこのままだと、既存の石材との間に隙間が空いてしまっているので、雨水などが入り込み劣化の原因に繋がります。最後にこの隙間を埋める、シーリング作業を行います。
石材同士の隙間にシーリング材を充填します。
充填したシーリング材をヘラで均します。
シーリング材がしっかりと充填されました。
これで雨水が入り込む心配はありませんね!
そして、全ての工程が完了です!
【Before】
【After】
石材を新しいものに交換し、すっかり綺麗になりました。
周りの石材との違いも殆どわかりません!
今回ご紹介したエントランス壁の石材交換工事(約1.3㎡)での、参考費用と日数をご紹介します。
※現場の状態・環境によって費用と日数は変化いたしますので、あくまで参考程度にご承知おきください。
せっかく建物の高級感を演出することのできる石材。美観のためだけではなく、安全面でも石材の割れは放置しないことをおすすめします。
また山陽工業は、外壁工事・防水工事など様々な改修工事に対応しており、年間650件以上の工事を請け負っています。今回ご紹介した、エントランス壁以外の石材に関する工事も対応しているので、お気軽にお問い合わせください!
石材の補修工事・交換工事など、適切な施工方法でご対応させていただきます!
なお、対応エリアは以下の通りです。
この記事を書いた人 山陽工業 みさと
広報部として現場で色々な知識を得て、皆さんに発信していきます!
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