建物調査をして、無駄のない工事を行いませんか?
大規模修繕工事をいざ依頼してみたら、初めの見積もりよりも値段が高くなってしまった…
建物調査を行ってからなら、見積もり後に大きな増額はなく工事を行うことが可能となります!
今回の記事では、 「建物調査」について、行うメリットから実際の調査の様子まで詳しくご紹介しています。
・金額に無駄のない工事を行いたい
・建物調査について知りたい
上記のようなお悩みをお持ちの方は、是非ご一読ください!
建物調査とは、建物に生じている劣化や不具合の症状を、目視・打診などの様々な項目で調査するものです。
事前に建物の状況を隈なく調べると、どんな工事が必要なのか・現在の各部位の劣化状況はどの程度なのかを、結果に見合った報告書で可視化して知ることができます。
建物は、以下を主な要因として劣化します。
海風・潮風
…海の近くでは海水の塩分により劣化が進行
大気中の汚れ
…ほこりや土・花粉が風に乗って外壁に蓄積
排気ガス
…交通量が多いと特に汚れやすい
寒暖差
…建物が収縮・膨張しひび割れの発生に
地震
…建物に亀裂が生じ倒壊する恐れも
紫外線
…日当たりの良い南面は特に劣化が促進
風雨
…北面では湿気がこもりカビやコケの原因に
空き家化
…空気の循環がされずカビや臭いの発生に
建物は、時間の経過と共に次第に劣化をしていきます。
地震などの自然条件、また紫外線や大気汚染などの有害な環境によっても老化現象は確実に促進されます。そして、老化した塗膜やひび割れは美観を低下させるのはもちろんのこと、放っておくと建物の寿命も縮めてしまいます。
建物調査を行うと、目に見える箇所だけではなく目に見えない箇所まで、専門家の視点・専門的な調査で劣化状況を隈なく調査することができます。
例えば、コンクリート内部の劣化やタイルの浮き具合など、見た目では判断できない場所の劣化状況まで把握できます。
そうすることで、優先して修繕すべき場所を認識できるので不必要な工事を避けられ、結果的に工事費用の削減に繋げることが可能です。
建物調査によって劣化状況を把握できるので、大規模修繕工事を行う適切な時期を知ることにも繋がります。
建物を安全な状態で長く保つために欠かせない、定期的な大規模修繕工事ですが、劣化の進行度合いは環境などの様々な条件によって異なります。
今すぐに修繕をしないと危険な状態なのか・先延ばしにしても問題のない状態なのかを判断するためにも、建物調査は大切です。
それでは実際の建物調査で行った調査項目を、いくつかご紹介します!
タイル・塗膜面の打診です。
モルタル塗り仕上げやタイル張り仕上げの外壁を、打診棒を使って打診します。打診音の変化を素早く聞き取り、浮きの有無と位置を見つけます。
打診した際に浮きのある場所は、下の動画のようなカラカラと高い音がします!
外壁などに対する目視の調査です。
外壁などを目視で観察して、浮きやひび割れ・欠損などの劣化、チョーキング現象や錆汁の流出、漏水や漏水跡、シーリング材・塗膜面の劣化などの有無や劣化度合いを確認します。
外壁の塗膜付着力強度を調べる試験です。
まず、エポキシ樹脂系の接着剤をアタッチメントに塗り、壁面に接着し、接着剤が硬化するまでガムテープで固定します。
引張試験器で接着したアタッチメントを引っ張り、剥離した際の数値を読み取ります。
塗膜の付着力から、劣化の度合い・今後施工する際の正しい工法を選定することができます!
磁器タイルの付着強度を測る試験です。
まずこちらも、エポキシ樹脂系の接着剤をアタッチメントに塗り、タイルに接着した後接着剤が硬化するまで、ガムテープで固定します。
引張試験機で接着したアタッチメントを引っ張り、タイルが壁面から剥離した際の数値を測ります。
現状のタイルの付着力を知り、その結果に応じた適切な施工を行うことで、タイルの剥落による二次災害の防止に繋げます!
コンクリートの中性化度を測定する試験です。
コンクリートは打設直後アルカリ性を示していますが、大気中の二酸化炭素と反応することで徐々にアルカリ性を失い中性になります。これが中性化です。
まず、建物のコンクリートのコンクリートに穴を空ける「コア抜き」を行います。
フェノールフタレイン溶液を、抜き取ったコンクリートに吹き付けます。
この時に、ピンク色に着色した部分が中性化していない部分で、着色しなかった部分が中性化している部分です。
この結果を測定することで、表層から何mmまで中性化が起きているか判別することができます。
コンクリートの中性化が進むと、鉄筋が錆びて構造物の耐荷性・耐久性の低下に繋がってしまいます。この実験で現在の耐久性の低下度合いを知ることができます。
シーリング材の強度と劣化状況を確認する試験です。
打設されているシーリング材を取り、持ち帰って検査に掛けます。
この試験は、塗膜面・露出面の両方のシーリング材で調べます。露出面のシーリング材は表面が保護されていないので、劣化が早い傾向にあります。
シーリング材の劣化は雨漏りに繋がる場合もあります。劣化の早い部材なので、定期的に状態を確認し良好な状態を保つ必要があります。
建物調査を行うことで、その後に調査結果に見合った報告書とお見積書を提出させていただくことができます。建物全体の劣化状況を知りたい方・金額に無駄のない工事を行いたい方は、建物調査をおすすめします。
また、年間650件以上の工事を請け負う山陽工業には、改修工事に関する経験と知識を豊富に持つ建物のプロが多数在籍しています。
今回ご紹介した以外にも調査項目は多数ご用意しております。建物の状況や、お客様のお悩み・ご相談に合わせた調査方法をご提案いたしますので、少しでも気になった方は是非お気軽にご相談ください!
その他の調査項目については、以下の記事でご紹介しています。↓
なお、対応エリアは以下の通りです。
この記事を書いた人 山陽工業 みさと
広報部として現場で色々な知識を得て、皆さんに発信していきます!