和室等に多く取り入れられる木部は、木の温かみでお部屋の雰囲気を良くしてくれます。
しかし、デリケートな素材である木をそのまま使っているため、シミや黒ずみが発生しやすく、更にそういった汚れが目立ちやすいというデメリットもあります。
・シミができてしまって、見た目が良くない…
・木の色が黒っぽくなってきて、部屋の印象が暗い…
上記のように汚れが蓄積してしまっている木部には、木部の汚れ落とし、「あく洗い」がおすすめです。
今回の記事では、その「あく洗い」について詳しくご紹介します。
1.木部の現状
今回工事を行ったのは、都内にあるお寿司屋さんです。
内装全体(床や天井クロス等)の改修工事のご依頼を受け、木部のあく洗いも一緒にさせていただくことになりました。
遠目から見ると、一見、綺麗に見えますが…
近くで見ると、色がくすんでしまっていたり、一部黒ずんでしまっていたりと、木部特有の汚れが見受けられます。
開閉によって摩擦の影響を受けやすい扉周りは、特にシミや汚れが目立ちます。
こちらのお店は、エアコンのカバーや排気口、食器等が入った棚も木でできていて、とってもおしゃれなんです。
…が、やはりこちらも全体的に汚れが目立ちます。
木部のあく洗いで、木本来の美しさを取り戻しましょう!
2.あく洗いスタート!
現状が把握できたので、早速工事に取り掛かります。
あく洗いを行う前には、塗装工事を行う前と同様に、周りが汚れてしまわないように「養生」を行います。
色のついた塗料を使用する塗装工事と違い、あく洗いでは無色透明な洗浄剤を使用するため、万が一壁や床に付着してしまっても気づくのは困難です。
また、一度洗浄剤が壁や床に付着してしまうと、色や模様等が消えてしまいます。消えてしまった色や模様を復元することは、付着した塗料を落とすよりも遥かに困難です。
上記の理由に加え、今回は飲食店での施工だったため、特に細心の注意を払って養生を行いました。
棚のガラスの部分もしっかりと養生します。
養生が完了しました。
まず、シミ抜きを行います。
こちらのシミ抜き用の溶剤を木部に塗布して、汚れを浮き出します。
柱・長押(※)・扉といった広い面から
※長押(なげし)…柱を水平方向につなぐ部材のこと
扉周り・棚等の細かい部分まで、しっかりと洗剤を塗布していきます。
浮き出てきた汚れは、すぐに拭き取ります。
拭き取れた汚れがこちら。
ごっそり取れています!!!
この「シミ抜き⇒拭き取り」の作業を2~3回繰り返し、木部のシミや汚れを綺麗に落としていきます。(繰り返す回数は、汚れの度合いによって異なります。)
次に、漂白を行います。
こちらの漂白剤を木部に塗布し、シミ抜きで落とせなかったシミや汚れまでしっかり落としていきます。
また、木の色自体を白く漂白することで、素材そのものの色に近づけます。
漂白剤は、色ムラや変色が起きないよう、色の変化を注意深く見ながら少しずつ塗布していきます。
シミ抜きのように拭き取ったりはせず、ひたすら塗り重ねます。こちらも汚れの度合いによって異なりますが、3~4回塗り重ねていきます。
これにて施工完了です。
施工前と施工後の状態を比較してみましょう。
シミや汚れによって黒ずんでいた部分が綺麗になったので、お部屋自体が全体的に明るくなりました!
木の温かみをより感じられる、優しい雰囲気の空間になりましたね。
ご依頼いただいていた内装工事まで、全て完了した写真がこちらです。
内装工事に関しては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
3.参考費用
気になる参考費用は以下の通りです。
~8畳まで 6~8万円+税
(お部屋の状況や、施工する範囲により前後します。)
あく洗いのみのご依頼も大歓迎ですので、まずは一度ご相談ください。
4.木部のあく洗いは山陽工業へお任せください!
室内にあしらわれた木部は、お部屋の印象に大きく影響します。
温もりを目でも感じられるような、木の本来の美しさを取り戻しませんか?
「1部屋だけ」、「和室の中の、特に汚れがひどい部分だけ」といった、狭い範囲での施工も大歓迎です!
また、内装工事だけでなく、防水工事や塗装工事等の外装工事、その他建物に関するお悩みは何でもお任せください。
調査・お見積は無料ですので、まずはお気軽にご相談ください!
なお、対応エリアは以下の通りです。
この記事を書いた人 山陽工業 かおり
・山陽工業で働く1児の母(2015年入社)
・「こんなこともやっているんだ!」と知っていただける、比較的小規模な工事や少し特殊な工事についての記事を主に投稿します。
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